遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

イスラエルとハマスの戦闘で犠牲になった無辜の民に黙祷

10月7日、イスラエルパレスチナ自治区ガザ近郊のレイムで開催されていたフェスティバルを、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが襲撃して3週間近くたちました。

ハマスのこの襲撃で260人の犠牲者が出たと現地報道は伝えています。

その後のイスラエル空爆などによる報復で、ガザの住民に多数の死者が出ているようで、7日以降ガザの犠牲者は6000人近くに達し、そのうち2000人以上の子どもが犠牲になったと伝えられています。

イスラエル軍の市民を標的にした無差別攻撃は、国際世論の強い抗議を受けていますが、国連安全保障理事会は、パレスチナ自治区ガザの人道危機回避を目的としたイスラエルイスラム主義組織ハマスによる戦闘の「中断」を求めたブラジルの決議案を、米国が拒否権を行使したことにより否決しました。

ロシアのウクライナ侵攻による紛争が中東に飛び火した形になり、「米国・イスラエルイスラムスンニ派ウクライナvsロシア・パレスチナイスラムシーア派・中国」のような対抗軸になっています。

紀元前から続くユダヤ教ユダヤ人の迫害とそれにまつわる複雑な宗教をめぐる軋轢に加え、ベルリンの壁が消失して30余年後に東西の冷戦が少し形を変えてよみがえった様相を呈しています。

有難いことに、平和憲法のおかげで戦後一度も海外との紛争を経験したことがなく、78年間戦死者ゼロを更新し続ける日本にとっては、この綿々と中東にくすぶる火種については、複雑怪奇で傍観者を決めこむことしかできない状況です。

パレスチナに住むユダヤ人は、同じユダヤ人である自国のイスラエル軍兵士に直接の抗議(もちろん非暴力で)を続けていて、SNSどでその動画をよく目にします。彼らの行動は、「ナチスに迫害を受け亡くなった600万人の同胞(ユダヤ人)の死を無駄にしてはいけません」という敬虔な祈りのような抗議行動に見えました。

一刻も早い停戦を願うばかりであります。黙祷

 

冒頭の画像は、「中田敦彦YouTube大学 」から切り取ったものです。

イスラエルハマス戦争状態」について中田敦彦が、2000年前からのパレスチナ問題や各国の現状について分かりやすく解説しています。ご参考まで。


www.youtube.com


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