日本の女性Youtuberが、韓国の公園から配信していたところ、韓国人男性に日本から来たと伝えると「自分は脱北者（北朝鮮からの離脱住民）だ」と言い、「われわれが一番嫌いな国がどこか知っているか? 日本だ。」と声を荒らげたそうです。
さらにその脱北者は「日本人はみんな嫌いだ。韓国人の前で『日本から来た』と言うな。石で叩いてやるぞ」と威嚇したのだそうです。きっと、そのYoutuberが女性の日本人だったから威嚇した（弱い者いじめ）とも言えます。
当該の韓国好きの日本の女性Youtuberは「言ってることは間違った話ではない。そんな人もいるんだ」と涙を拭いたとのことです。
まあ、脱北者でなくとも、日露戦争後の朝鮮半島を日本が植民地支配し関東大震災での朝鮮人虐殺やその後の在日コリアなどへのヘイトなどを考えてみると、「日本人はみんな嫌いだ」と言われても仕方のないことかもしれません。
「私はそうでないですが、かつての多くの日本人による差別の歴史は糾弾されても仕方がありません、申し訳ありません」と頭を下げるしか仕方がありません。
いまだにあらゆる差別がはびこる日本人社会。特に高齢者にその傾向があるように思いますが、ヘイトスピーチを繰り返すネット右翼はもっと若年層かもしれません。
だからといって、「日本人はみんな嫌いだ」と言われても、差別意識のない人にとってはなかなか辛い言葉であります。
それとよく似た現象で、「万博の失敗は大阪人のせいだ。大阪だけですべて償え」ということをよく耳にします。「あなた達が維新の首長や政治家を選んだのだから、あなた達で解決しろ」という論調です。Twitterでフォローしていた話の分かるはずの著名人でも、「大阪人が何とかしろ」とつぶやくのに辟易とします。
たしかに維新政治はひどすぎますが、だからといって大阪人全体の責任ではないはずです。少なくとも私のように維新に批判的な大阪人は、私の周辺にはワンサカいます。「大阪人」という言葉を聞くたびに差別を受けた気がします。地域ガチャです。
また、自民党政権の日本政治も全くひどいものですが、諸外国から「自民党政治が良かれと思っている日本人は最低だ」と思われていたらこれまた心外です。私の周辺には、自民党に批判的な人間ばかりですからね。
「日本人はみんな嫌いだ、自民党を支持するなんて劣っている」「大阪人はみんなアホだ、維新を支持するなんて」「女は男の言うことを聞いていればいい、黙って子育てだけしていろ」「LGBTQは生産性がない」というような言葉は、みな同列のヘイトスピーチではないでしょうか。
日本人、大阪人、女性、LGBTQなどという大くくりの概念で人を色付けしてはいけません。意味のないカテゴリー分けです。
ということで、大阪万博を日本中で騒いで中止に持ち込みましょう。そのことで大阪も日本も救われますし、「大阪維新や日本維新の会はろくでもない政党やな」ということが少しずつ維新の支持者に浸透していくと思いますので、よろしくお願いいたします。
