上の画像は1960年の池田第一次内閣の閣僚たちで、日本で女性初の閣僚(中山マサ厚生大臣)が誕生した時の画像でもあります(のちの総理、鈴木善行や大平正芳の顔も見えます)。
女性初の閣僚が誕生して、63年も経ちますが、ようやく岸田内閣に5人の女性閣僚(史上最多タイ)が誕生しました。いまだに5人程度では話になりません。
その女性閣僚が5人も入った画像を紹介したいところですが、やめました。
内閣が新しくなるたびに目にするあの階段での記者会見。いまや首相の息子と友だち連中でさえ同じ写真を撮っていて、階段でねぞべったりもしていて、新閣僚がまじめな面して整列していても何だかバカバカしいほど滑稽に見えます。
ところで内閣改造を終えた岸田総理が、昨夜記者会見をしたそうです。
「この2年間、国民の声を丁寧に聞き、協力しながら、新しい扉を開いていく。そうした取組を進める毎日でした」
と述べたそうですが、だからあなたはだめなのです。
自覚も実感もないことを、スピーチライターが忖度して書いた通りの原稿をそのまま朗読して、「莫迦丸出し宰相」だと思われる恥さえかなぐり捨ててしまったのですね。
麻生→(政権交代)→安倍→菅と続いてきた自民党謹製の「莫迦丸出し宰相の系譜」(以下、「系譜」)を岸田も受け継いでいて、自民党ならびにその支持者さまにおかれましては、そろそろこの「系譜」を打破する政治を行っていただきとうございます。
財界はもはや自民党を利用するだけの悪党集団になっていて、「系譜」が長く続けば続くほど自分たちの利益になると考えています。それが証拠に、この30年間日本の経済は衰退し続け、いまや虫の息状態になっています。
さらに昨夜の記者会見で岸田は「過去最多タイ5人の女性閣僚には、女性ならではの感性や共感力を期待しています」と述べました。
「女性ならではの感性や共感力を期待」などとのたまうこと自体が「系譜」のど真ん中に位置している証左なのです。
女性たちを中心とした私のTwitterフォロワー界隈では「女性ならではの感性や共感力」なんてありませんとから、とかまびすしいのであります。
一方、自民党の選挙対策委員長に新しく就いた小渕優子は、自身の関連政治団体を巡る過去の「政治とカネ」の問題を涙目で陳謝したそうです。
若い人やそんなことをとっくに忘れている有権者たちにとっては「えーっ、そんなことやってたの?」「ああそういえば、ドリルでPC壊してたなァ」と、寝てる子を起こしてしまったようです。
もちろん、大半の有権者は、収支報告書への虚偽記載が5年間で総額3億円を超えた「ドリル優子」のことははっきり覚えていますがね。
ということで、自公政権下で閣僚や党役員に女性が何人いたところで日本の政治は何ら良い方向に変わることはありませんから、引き続き岸田とその内閣に何も期待するところはありません。
◆毛ば部とる子@kaori_sakai
女性入閣最多タイと言われるが、では先例はいつか?
2014年9月第2次安倍改造内閣
経済産業相:小渕優子
法相:松島みどり
総務相:高市早苗
拉致問題・防災担当相:山谷えり子
女性活躍・少子化担当相:有村治子
同じ5人でも今回の方がマシ