遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

日本の国家的三大悲劇「政治家は棒立ち」「官僚は脳死」「民間はピンハネ重視」

7月1日の「朝まで生テレビ」には、自民(片山さつき)・公明・立憲民主(小川淳也)・共産(宮本徹)・国民民主・維新の会・れいわ新選組から各1名の国会議員と、テレ朝の政治記者と産経の政治記者と、ビデオニュース.comの神保哲生が出ていたようで、Youtubeで見ることが出来そうなので後で見るつもりです。

朝生にはもう三浦瑠璃は出ていないので録画してもいいかなと思っていて、出演者やテーマによってはそうしようかなとも思っています。

で、先だっての朝生の放送に関して、Twitterでは「125@siroiwannko1」というお方が、司会の田原総一朗のある問いに神保哲生がした発言内容を文字起こしされていたのでここに紹介したいと思います。

田原総一朗 「マイナンバーは何であんなにトラブルがある?」

神保哲生
これマイナンバーに限ったことではなくて「COCOA」っていうアプリも全く動かなかったんですよ。これは官僚の制度設計能力が明らかに落ちていて、しかも発注する業者が今回の富士通もそうですけど「政府と完全に一体化」しているような企業にやらせるので、そこで本当の意味での「競争原理」も働いてない。そういう技術を持ってるところはあっても、それを「生かせるような状態」に政府がなってない。

田原氏
何で官僚はそんなに劣化した?

神保哲生
今の時代は全ての分野で専門化している、官僚がいくら東大卒といってもその分野の専門家でもなく、しかも2年くらいで異動、その程度の専門知識で「そんな複雑なものをきちんと作れる」はずがない

そして有識者会議をやると、官僚は人事権があるから結局「自分達の考えに沿った人間」を選んでしまう。民間に能力もった日本人はいますが、日本で能力を発揮するチャンスがないので「みんな海外」に行っちゃうんですね、そういう能力のある人達を「うまく使う仕組み」も日本の今の官僚にはない、

それは「彼らが主導権を持って手を付けられないものになってしまう」ことを官僚が「嫌がってる」からだと思います。それも含めて今は「官僚のレベルが落ちている」、そして岸田政権は完全に「官僚主導の政治」に戻ったと思います。》

要するに、官僚は無能にもかかわらず、それをカバーできる体制を構築できないし、そのくせ主導権を持ちたいので、何をやっても中途半端で税金をどぶに捨てることを繰り返している、ということなんだと思います。

マイナンバー」や「マイナカード」だけでなく、あてはまる言葉はいくらでもあって、「低賃金・格差問題」「少子化問題」「コロナ感染」「統一教会の解散」「日米地位協定」「平和憲法と軍事」「辺野古基地」「福島第一原発」「インボイス制度」「LGBTQ問題」「入管問題」「大阪万博」「神宮外苑開発」等々枚挙にいとまがないのです。

かつて民主党が、この国は官僚に滅ぼされるとして権限を圧縮しようとしたのですが、「内閣人事局」だけが独り歩きしたこともあり、国民としては悲惨な結果を招いてしまいました。しかも、与党自民党の閣僚が絵に描いたような無能集団だから、国会答弁の原稿作りをはじめとして官僚は彼らのサポート役として振り回されています。しかもそのことを知っている学生たち官僚候補生は、「上級国家公務員なんてなりたくない」てなことになっているようです。

原稿丸読みの岸田首相をはじめ、閣僚たち政治家は常に棒立ち状態ですし、官僚たちは瞳孔開きっぱなしのほぼ脳死状態で、降りてきた仕事を民間はピンハネして素通りさせるだけですから、国家的悲劇しか生み出さないわけです。

2023年度国家予算110兆円を上手にばらまくことが、政治家と官僚のお仕事で、それらを有効に使うことには無頓着なようです。だって税金なんだから、足らなければまた搾り取ればいいだけなんですから。

ということで、この国は崩壊する道を選ぶのか、政権交代で立て直しをするのか、の選択を迫られていると思います。