いつごろからでしょうか、あの「♪♪車を売るならビッグモーター」のあの気持ち悪いメロディーのCM曲をよく耳にしましたが、「ビッグモーター」が車修理などに関して自動車保険の過大請求をしていることがこのたび明らかになりました。
「ビッグモーター」は急成長している企業のようで、大阪では誰もが知る「ハナテン中古車センター」もいつの間にか買収されて、店舗の看板は「ビッグモーター」に変わっているのだそうです。悪いことをしないと、企業は大きくなれないのでしょうか?
自動車保険の過大請求は組織ぐるみで行われていたようで、車修理1台の利益14万円がノルマとして全国の修理工場長に本部から通達されていたようで、ノルマに達しない工場長は次から次へと降格されていました。
過大請求の手口は下の動画に詳しくありますが、預かった顧客の車を工場でさらに傷つける(窓ガラスやヘッドライトを割ったり、車体をゴルフボールなどで傷つけたり、タイヤに穴をあけてパンクさせたり等々)ことをしていたそうで、これは完全なる犯罪組織がやることです。
2022年3月に内部告発で問題が明らかになり、その後の報道や損保会社からの要求を受け、2023年1月に特別調査委員会を設置した結果、組織ぐるみの不正が明らかになったようです。
人の命に関わるクルマにまつわる不正は断じて許されるものではありませんし、保険の過大請求は一般ユーザーへの保険料の引き上げに影響を及ぼすことからも、見過ごすことはできません。
ある企業の利益追求のための不正が、大きな社会問題を引き起こすことは今に始まったことではありませんが、今回の「ビッグモーター」問題は反社会的行為ですから、社長の報酬カット(オーナー社長なのに意味なし)くらいでお茶を濁せる問題ではありません。
組織をあげての犯罪行為でしょうから、誰かが罪を贖う必要がありますので、今後は検察など公的機関による徹底的な調査が必要でしょう、今後も注目することにします。
それにしても今回の特別調査委員会はいい仕事をして、ビッグモーターの不正をきちんと表に出してきました。それでこそ、調査委員会であります。