近畿日本ツーリストがワクチン接種などの業務の受託費用について、「身を切る改革」が党是の維新の会のお膝元の大阪をはじめ全国の自治体から過大請求していたことが判明しました。その過大請求額が16億円という大きな額で、近ツリは過大請求が明らかになった分は、自治体に全額を返納するとしています。
たとえば、万引が見つかったからとして金品を返したら罰が免れるのだとしたら、犯罪などやり放題ではないでしょうか。
近ツリが言う「全額返納します」という姿勢はそれと同じことで、許されることではありません。罪を償う必要があります。
今後私は近ツリを利用することはありません(と言ってもほぼ利用したことはないと思いますが…)。
こんな過大請求は、過去にもパソナがやっていたようです。今年の2月に発覚したのが、コロナのワクチン接種関連での11億円もの過大請求です。
パソナがやっていて罪のお咎めがなかったから、近ツリもやったということではないのでしょうが、立て続けに大きな請求額が過大に計上されるというのは、自治体が舐められているのか無能なのか共謀しているのか一体どういうことなのかと思います。
一般的に言うと、監督官庁であるお上が管轄する民間に要求する「業務の正確」さは、それはそれは厳格なものです。
お上から民間が業務改善命令や営業停止処分や免許取り消し命令をうけることは、大変な一大事なんですが、今回の過大請求は、お上自体が「委託先が過大請求していたんです。やられました」で片付けられるられるような問題でありません。
税金をだまし取る方もだまし取られる方も、こんな不祥事は一大事であって、納税者にきちんと説明をするべきです。
近ツリもパソナも犯罪集団ではないですか?だまし取られた自治体は、両社と一緒に詳細を明らかにすべきではないですか?NHKがさらっとニュースを流してそれで済むとでも思っているのでしょうか。
再委託先がどうのこうのという言い訳もあるでしょうが、それも含めて納税者に向けてしかるべき説明がないと、近ツリもパソナも営業停止処分にして入札も禁止処分にする必要があります。自民党や維新の会におかれては、そこのところをうやむやにしないで、よろしくお願いしたいと存じます。