遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

菅政権はこの1年間に官房機密費を13億円も使ったそうです。

f:id:toship-asobi:20211005120730j:plain

約1年総理の座にあった菅義偉は官邸を去りましたが、この1年間に官房機密費を13億円も使ったそうです。

「このうち官房長官が管理し、領収書も不要な「政策推進費」は約11億6千万円だった。》そうです。

菅首相の在任期間は384日だったので、政策推進費は1日平均302万円使ったことになり、菅自身が官房長官だった約7年8カ月(2822日)にわたった第2次安倍政権下での政策推進費約86億9千万円(1日平均307万円)とほぼ同じレベルだったようです。

かつて、官房長官だった野中広務の言葉で印象的だったのは、「官房機密費を受け取らなかったのは田原総一朗だけだった」というもの。田原自身がそのことを講演の場で証言していて、その額は1000万円!だったというから驚きです。

田原はレギュラー番組を何本か抱えていたし、金を受け取って自民党に魂を売るのは我慢がならなかったのでしょうが、それにしても立派な心構えと態度だったと思います。

違法ではなく、領収書も要らない50万円~100万円だったら、意味不明な言論の女性学者・政権べったりの政治評論家・テレビ局や新聞社の論説委員・元政治家や元知事・ワイドショーのコメンテーター・ニュースキャスターやプロデューサー・右翼雑誌に群がる輩・その他喰えなくなった知識人や芸人やスポーツ選手なら喜んで懐にしまい込むでしょう。

また、ヤフコメやツイッターSNSなどで政権ヨイショコメントやつぶやきを、官房機密費で多くのバイトに廉価で頼めることでしょう。1日1件30円で10万コメント・人に依頼しても、300万円ですから。

甘利明自民党幹事長は、大臣室で口利きのためのワイロ50万円を受け取ったと今も週刊誌に書かれたことで再燃していますが、政治的な口利きなのにショボい金額で、その程度の大臣だったということでしょうか、舐められたものです。

民主党が政権を取ったときも官房機密費は同じようなペースで使われていたようですから、野党共闘政権交代が実現したら少なくとも領収書が不要な政策推進費は考え直した方がいいと思います。

さらに、過去の官房機密費の明細があるのだったら、ぜひ詳細を開示していただきたいものです。その明細が開示されたら、3日くらいは楽しめると思いますがいかがでしょう。