遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

スカイツリー2基+自家用ジェットよりWシリーズのチャンピオンリングが欲しいユニコーン大谷

エンゼルス大谷翔平は、29日の対ホワイトソックス戦で今季29号ホームランを放ち、日本人選手としての松井秀喜の持つ月間本塁打数記録13本を上回る、14本目の新記録を打ち立てました。また、月間14本塁打は、エンゼルスの球団新記録でもありました。

ただエンゼルスは、7対9で敗れこのカードを2勝2敗として星を分けました。大谷が先発登板して、2本のホームランを打ったところまではよかったのですが、ここに来て2連敗してしまいました。

さて、29日時点で大谷はアメリカンリーグ
本塁打29本で1位(2位は23本)
打点66の1位タイ
打率.309の4位(1位は.319)
出塁率.392で3位(1位は.407)
投手防御率3.02で9位(1位は2.23)
勝利数が7勝で10位タイ(1位は11勝)
奪三振数127で2位(1位は139)
奪三振率11.99で1位(2位は11.95)
被打率.180で1位(2位は.185)
と、投打ともに最上位に位置していて、相変わらずユニコーンぶりを見せています。

大谷が頑張っても、チーム成績はパっとせず、ア・リーグ西地区では昨年のワールドチャンピオンのアストロズに抜かれて3位になってしまいました。

このままでは、エンゼルスポストシーズン出場は危なくなってきたと言えましょう。

エンゼルスには球界最高の大型契約、12年総額4億2650万ドル(MLB史上最高の約469億円)のマイク・トラウトがいるだけでなく、アンソニー・レンドンとも7年総額2億4500万ドル(約270億円)の長期大型契約を結んでいるのですが、今となっては高い買い物になってしまったのではいでしょうか。

最近パッとしないトラウトとの契約は2030年まで、レンドンは2026年まで契約が続いていて、レンドンに至っては過去2年で110試合に出ただけで、今シーズンは45試合に出場して打率.228を残したところで右手首の故障・手術のため離脱して負傷者リスト入りしています。

ワールドシリーズの制覇を夢見るユニコーン大谷とすれば、エンゼルスでは難しいかなと思い始めているかもしれません。

羽鳥モーニングショーで、どこかの球団がFA契約で大谷と8年でトータル年俸850億円を用意すると紹介されていました。850億円というと、建設費400億円のスカイツリー2基と50億円の自家用ジェットが買えるそうで、その年俸のすごさが分かりやすい例えだなと思いました。

大谷は、金銭的な執着心は薄いようで、一昨年のオールスターのホームラン競争の賞金15万ドル(約1650万円)を球団職員らに贈ったと報じられていたり、今シーズン限りの年俸の40億円の節税対策に無頓着だったりするそうです。

ポストシーズンに臨みワールドシリーズのチャンピオンリングを手に入れたいと強く望んでいる大谷翔平とすれば、自分の二刀流を許してくれたエンゼルスの選手として望みをかなえたいと思っているはずです。なので、大谷はスポンサー契約も大きいですし、かつて、マイケル・ジョーダンがシカゴブルズでそうしたように、たとえば8年200億円の契約でいいので、8年で600億円使って良い選手の補強をしてくれと球団に頼むといいかと思います、私が大谷ならそうします(代理人を黙らせる方策も要りますが...)。

ま、それにしても、MLBのオールスターで前半戦のすごい記録を持って出場してくれる大谷に誇りを感じるきょうこの頃であります。