遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「2024年問題」は経済危機や人の命にかかわることです!

18日の日曜日、北海道で高速バスにトラックが衝突し、双方のドライバーとバスの乗客合わせて5人が死亡するという痛ましい事故が起きました。

亡くなられたドライバーは2人とも60代半ばの方で、運輸業界の人手不足と高齢化傾向を示す大事故になってしまいました。トラックのドライバーに何があったのか、労働環境はどうだったのかなど、しっかり原因究明をしてもらいたいものです。

さて、来年度にトラックドライバーの残業時間規制が実施されることによる「物流の2024年問題」という、経済界全体を揺るがしそうな問題も表面化してきました。

https://www.sbbit.jp/article/cont1/68543

物流の2024年問題とは、2024年4月1日以降、トラックドライバーの時間外労働時間の上限が年960時間に制限されることにより発生する諸問題のことである。

この困難に向けて、一部では物流にまつわる不効率を解消し2024年問題を解決しようとする動きも見られます。

それが競合他社による物流の一元化で、家庭向け商品が競合していても、トラックやドライバーを確保して物流を確保しようとするものです。

商品の競争は、送り届けられた店頭でしていただいて、物流段階では競合商品を同じトラックで運ぶことを選んだ企業は、実に賢明な選択をしたと言えましょう。

実体経済が頭にない政治家や官僚は無能でも、民間の現場は賢い選択をしているので、何とか沈没を免れている日本経済と言ったところでしょうか。

私の住む街では大型トラックは走っていませんが、宅配便やコープ配達用のトラックを頻繁に見かけます。

宅配便のドライバーは、留守による再配達が大変なようですが、治安の良い日本ですから、2024年からは「置き配」主流でいいのではないかと思います。希望者には、自宅用宅配ボックスを無料貸与で提供してもいいかと思います。

私はアマゾンでは「急がないので、まとめて送ってくれる」ように指示していますが、それでも出荷場所異なるためか、うまくまとまりません。一時はコンビニ受け取りにしていましたが、こんどは忙しそうなコンビニの店員さんを煩わすことになるので、いまは敬遠しています。

また、わが家に来るコープの配達員は割と頻繁に変わるので要員確保が大変なのかなと思っていて、「経営体の異なる同じ名前のコープで工夫して、もうちょっと効率よく配達できないのかな」とよく思います。競合コープも、いまや物流の効率化をはかるときだと思います。

ということで、一般ドライバーも含めて高齢の運転者はとても危うい面があるのですが、プロのドライバーも高齢化してくると新たな問題がいろいろ発生してきて、それも2024年問題の闇だと思うきょうこの頃であります。