NETFLIXのドラマ「新聞記者」見終わりました。
政権の中心にいるワル者たちが忠実に描かれていましたが、カッコよく描かれ過ぎだと思いました。
あの政権がモデルとするなら、もっともっとダサくて臭い人間たちがあふれかえっているはずですが、まあドラマだからそういう表現はありませんね、仕方ないです。
ユースケ・サンタマリアが演じた逮捕を免れた民間の男が、はらわたが煮えくり返るほど憎らしくて、ああいう人物を登場させて怒りを買う演出。少なくともああいった悪人の作り込みに限っては、韓国ドラマを凌駕しました、お見事です。
ただし、モデルとなった人物が例のあの彼だとしたら、本物にはもっとはらわたが煮えくり返っていますけどね。それにしてもユースケ・サンタマリアは、名演技でした。
ということで、「新聞記者」はアッパレドラマでした。フィクションですが、主人公たちの苦悩を難なく共有できるところが、なんとも哀しい時代背景であります。
次は、「森友問題」「加計学園問題」「スーパーコンピューター疑惑」「詩織さん事件」「桜を見る会問題」「ジャパンライフ事件」などのドキュメンタリー作品を誰かつくってNETFLIXで世界に配信してほしいものです。
さしあたりは、「詩織さん事件」かなあ。BBCも詩織さん事件のドキュメンタリーを作っていて、日本の要人や関係者もBBCのインタビューに答えていて、あの映像を借りてきて、加えて新たな証言者を出演させて、真相に迫るドキュメンタリーを作っていただきたいですなあ。
以下に並べたのは私がNETFLIXで見たドキュメンタリーで、中心人物が要人であるものをピックアップしました。数多くの証言者と、取材映像とで素晴らしいノンフィクション記録が出来上がっています。ぜひどれかご覧になってください。
◆ジェフリー・エプスタイン: 権力と背徳の億万長者 2020年公開／全4話／全224分
富と権力を振りかざし、虐待を繰り返していた性犯罪者ジェフリー・エプスタイン。その実態を、被害者たちの勇気ある証言とともに検証する
◆隣人は悪魔 －ナチス戦犯裁判の記録 2019年公開／全6話／全229分
イスラエルで裁判にかけられる、ごく平凡なアメリカの老人。その容疑とは、イワン雷帝と呼ばれるナチス強制収容所の看守として虐殺に関与したというものだった。
◆ベルギー政治家妻の変死事件 2021年公開／全5話／全179分
2013年、ベルギーの政治家ベルナール・ウェスファルが妻を殺害した容疑で起訴された。世間に衝撃を与えた事件の裏側に迫る犯罪ドキュメンタリーシリーズ。
◆裁判とメディア 2020年公開／全6話／全367分
マスコミの報道は裁判の結果を左右しうるのか。大きな注目を浴びた実際の事件の裁判を題材に、報道が判決に及ぼす影響を検証する犯罪ドキュメンタリー。
◆あるアスリートの告発 2020年公開／全1話／全104分
米国体操連盟のラリー・ナサール医師による性的暴行事件を取り上げ、勇気をもって声をあげた女子選手たちと、事件を報じた地方紙の記者たちの姿を追う。
◆2806号室: 元IMF専務理事への告発 2020年公開／全4話／全197分
ドミニク・ストロスカーンに向けられた2011年の性的暴行疑惑。彼が隆盛を極めていた時期に取り沙汰された事件のいきさつを追うドキュメンタリーシリーズ。
◆ネバーランドにさよならを 2019年公開／全2話／全232分
2人の男が克明に語るのは、子供の頃にマイケル・ジャクソンから受けた性的虐待の記憶。今は亡きスーパースターの疑惑に切り込む、2部構成のドキュメンタリー。
◆エル・チャポと出会った日 2017年公開／全3話／全164分
世界最凶の麻薬王ホアキン・"エル・チャポ"・グスマンと、メキシコの人気女優ケイト・デル・カスティーリョ。その密会の全貌が、本人の口から語られる。
◆ネベンカ・フェルナンデス: 沈黙を破いて 2021年公開／全3話／全114分
スペインの裁判史上初めて、政治家に対するセクハラ訴訟で勝訴を勝ち取ったネベンカ・フェルナンデス。20年の沈黙を破り、当時の体験を自らの言葉で振り返る。
◆ロバート・ケネディを大統領に 2018年公開／全4話／全248分
1960年代の歴史的瞬間を捉えた映像や当時を知る者の証言とともに、この時代を席巻した"ロバート旋風"を検証し、米国に変化をもたらした男の偉業に迫る。
◆フォックスキャッチャー事件の裏側 2016年公開／全1話／全91分
レスリング金メダリストはなぜ殺されたのか？ 家庭用ビデオで撮影された未公開映像を交え、大富豪から殺人犯となったジョン・デュポンの転落の軌跡を追う。
◆無実 The Innocent Man 2018年公開／全6話／全282分
1980年代、オクラホマ州の田舎町エイダで発生した凄惨な事件。警察による犯人逮捕で幕引きと思われたが、この逮捕劇は長きにわたる波乱の序章に過ぎなかった。ジョン・グリシャムが語り手となって、冤罪事件を振り返る。
