遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

メルケル首相、16年間お疲れさまでした

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上の画像は、まだトランプが在任中のG7サミットか何かの会議の一コマです。EUの首脳たちがトランプに抗議のために詰め寄っている、あるいは何かを説得しているような構図ですね。

その先陣を切ってトランプに物申しているのが、ドイツのメルケル首相です。彼女はまもなく16年もの間務めてきた首相の座を退きます。

昨日行われたドイツの連邦議会選挙の結果はまだ判明しませんが、メルケルがいなくなって多くの問題をかかえた地球はどうなるのか、私には不安要素しかありません。

アメリカと中国とEUというビッグ3の影響・力関係は、地球全体のバランスを保つのか崩すのか微妙な関係にあります。その一角を担うEUのリーダーのメルケルは、国連安全保障理事国に属さない国の軍事や自然環境や人権問題に関するオピニオンリーダーでもありましたから、その代わりを誰が務めるのかと思わずにはいられません。

しかし、16年もの間最前線で全力疾走を続けてきたお方なので、余生はゆっくり過ごしていただきたいとも思うきょうこのごろであります。

ところで、冒頭の画像で「仲間はずれ」が一人いますがはててそれは誰でしょうか?

正解は、安倍晋三です。たぶん彼はいま何が起きているか分かっていないと思われます。通訳がそばにいないからです。ならもっと後ろで、通訳を横に事の成り行きを見守っていればいいのに、前にしゃしゃり出てきて写真を撮られたいのでポーズを決めている図だと思われます。ただし、通訳に事の成り行きを聞いたとしても、たぶん何のことか理解できないということも考えられます。

ちなみに、メルケルと安倍は1954年生まれの同年(67歳)です。同じ67年ものでも、後者はまったく熟成が足りないラベルだけが目立つ出来の悪い不良品です。もうじき、首相が変わったり政権が変わると、栓が抜かれて中身が廃棄されるはずの代物です。

ということで、私の好きな指導者だったメルケルさんの引退のお話でした。お疲れさまでした。ありがとうございました。