遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「肌色のクレヨン、女優、障害者」

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上はツイッターのTLに流れてきた画像。

堂本かおる @nybct
届いた。夫が「●●年、これを待ってた!」と。(生まれてからの年数)

この堂本さんの夫が「待ってた!」モノというのが、すぐには理解できずに、バンドエイド・チョコレートでも発売されたのかと思っていました。

堂本さんの夫が待っていたのは、「褐色のバンドエイド」でした。

この方の夫はアフリカ系のお方のようで、いわゆる「肌色」のバンドエイドでは、貼っていると目立ち過ぎるという悩みと怒りがあったようです。

近ごろはクレヨンや色鉛筆で「肌色(はだいろ)」という色もなくなったようで、肌の色は人種によってベージュのような色とは限らないので、なるほどなーという配慮です。

私の生徒時代(高校まで)は、出席名簿はまず男が先で、そのあと女子が続いていましたが、いまは男女関係ない順番になっているようです。

心あるアンケートでは、性別を問うところが「男、女、その他or答えたくない」みたいなことになっていたりもします。

昨日妻が見ていた「特捜9」(録画)で、吹越満が顔だけアップの女装をしていたのですが、教えてもらうまで彼だとわからなくて、それにしてもなかなかいい感じで驚きました。

「若い頃にメイクして女装写真を撮っておけばよかったかな」と私が半ば本気で言ったら、妻に「今からでも遅くないw」と返されて気持ち悪くなりました。

《元AKB48秋元才加さんが4月6日、今後自身の肩書は「女優」ではなく「俳優」表記を用いてほしいとTwitterで要請。女性性にとらわれず「フラットに考えたい」との考えを明らかにしました。》

例によってこれに反応する連中がネットにゾロゾロ湧いてきたようですが、私も自分のブログ記事の中で「女流作家」「女子プロ」などと、ことさらに表記することがあります。記事の主要人物が「女性」だということを敢えて知らせて称えたいことがその理由なのですが、「女性なのに立派だ」と暗に示唆していると捉えられることもあるだろうし、なかなか複雑です。

昨日の国会の厚労委員会では、立憲民主党長妻昭が法令の条文に使われている「障害」という文字を修正しませんかという提言をしていました。もともとは「障碍」という字だったのだが「碍」という文字が当用漢字にないということで「害」の字になったそうです。私は「障がい」と表記するように気を付けていますが、「害」という字を見るたびに傷ついている人がいることを認識する必要があります。

無能な政治家や役人や、「税金泥棒」などを批判し抗議するのは選挙民として納税者として当然の権利なのですが、人種や職業や貧富や性別や容姿や趣味や嗜好などで人を差別するのはいけません。とりわけ、公の職業に携わる人は、そのことについて常に配慮しなければ人を傷つけ炎上することになります。できる限り「フラットに考えたい」ものです。