遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「梨泰院クラス」で韓流ドラマデビューしました

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今年の2月、韓国映画として初めて観た「パラサイト 半地下の家族」があまりにも面白くて拙記事にしましたが、
https://toship-asobi.hatenablog.com/entry/2021/02/03/015235
その結びに「私と妻は、韓流ドラマはまだデビューしていなかったし、韓流映画も初めての経験だったが、まずいことに(また新しい楽しみが増えそうでまずいw)韓流にすっかり魅了されてしまった。」と書きました。

そして4か月後のこのたび、Netflixの「梨泰院クラス」で妻ともども韓流ドラマ・デビューしました。

「愛の不時着」から見始めるのが本流かもしれませんが、ラブロマンスよりミステリーが好きな身としてはなんとなく「梨泰院(イテウォン)クラス」が面白そうだと感じ取りデビュー作に選びました。

例によって、全く前提知識がなく、「イテウォン」という読み方も、それがソウルの繁華街の地名だとさえ知らずに見始めたのですが、第一話ですぐにハマりました。

全16話のうち、いま13話まで見たところですが、1話の外れもなく楽しめています。

直前に見た「ペーパー・ハウス」は「そのシーン要る?」みたいな「時間稼ぎ(尺稼ぎ)」シーンがありましたが、「梨泰院クラス」にはそういったシーンもなく、正攻法です。

ストーリーは複雑ではなく、時系列で話が進行する形の親切設計となっています。複雑ではないけどエピソードは面白くて、「大らか」「コケティッシュ」「エレガンス」「ユーモラス」「暗黒」と表現できる個性が多く登場し、俳優たちがそれらの個性をわざとらしくなく演じていて見事です。

韓国(朝鮮)語をこれほど長く多く聞いたのは初めてですが、このドラマでの会話はフランクな雰囲気が多く見られ、異文化と接する面白さがあります。

韓国語に限らず外国語劇は心情的に居住まいをただして見る感覚で、その分フィルターがかかっていて見映えがするのかもしれません。それにしても、現代の日本のテレビドラマや日本映画は、あまりにもつまらなくはないでしょうか。製作費と制作者の魂が不足気味なのでしょうか。

ということで、私たちの観る「梨泰院クラス」はもうすぐエンディングを迎えてしまいますが、この3か月ほどで、スペイン韓国にドラマで旅してきましたので、次はフランス(あるドラマにめぼしを付けています)に飛ぶことになるかもしれません。

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