遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

大相撲7月場所についての感想

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少し時間が経ったが、大相撲7月場所について感想。

大関照ノ富士が、まさかの幕尻での優勝。5年ぶりだという。
横綱2人と大関貴景勝が後半休場で不在だったことも幸いしたが、13日目に一敗の相星で新大関の朝の山を破って頭一つ抜け出したのがたのが大きかった。大ケガで序二段まで番付を下げ、そこからよく這い上がってきた。見事な優勝だった、アッパレ!

照ノ富士大関のときにケガをした直後、休場せずに出場し続け大関を陥落しズルズルと番付を下げていったのを見ていた。ケガを完全に治してから出場すればいいのにとずっと思っていたのだが、いつの間にかどん底近くまで番付が下がっていた。貴景勝大関になってケガをして、だましだまし出場してようやく今場所カド番を脱した。

場所中のケガは「公傷制度」を緩和して、二場所あるいは4カ月は番付が維持できる制度にするべきではないだろうか。番付が下がるから出場する、出場すればケガがなかなか治らないということになる。照ノ富士がそのもっとも顕著な例だ。20代の元大関経験者には、つらい5年間だったろう。制度の緩和で力士の健康と大相撲自体の維持に努めるべきだろう。しかし、ズル休みする力士もいるそうだから、公傷で休場中は協会のさまざまな仕事をできる限り手伝わせるというのもありかと思う。

力士のケガが多すぎる、そのもっとも大きな原因は、力士の身体の肥大化だと思う。相手の体重による圧力に加えて、自重にも耐えうる足腰は鍛えて造り上げられるだろうか。限度というものがあると思う。身体はある程度の大きさがあればいい、とりわけ体重はあればあるほど有利なわけではなく、素早い動きが確保される体重があるはず。なので、BMIの帰省を設けるのも有りかもしれない。BMIが規定値以上は出場停止、身体絞って来い!という規制は有りかも。規定値は、BMI45以下くらいだろうか。身長180㎝だったら体重146kgでBMI45、190㎝162㎏、170㎝130kgなのだがどうだろう。

ということで、私のお気に入り及び気になった力士へのひとことを言って次の場所を迎えることにする。

朝の山 新大関として、また後半は上位力士が休場する中よく頑張った。そのままで横綱目指して突き進め。

貴景勝 勝ち越しおめでとう。勝ち越せば休場するだろうと思っていたので、休場は特に驚かなかった。調整して元気な体でも戻って来てほしい。

炎鵬  彼の力は、半分が場内の声援だったことがこの二場所ではっきりしたけど、対戦相手も炎鵬に慣れてきた感があった。もっと技を磨いて捲土重来を期待したい。

納谷 ようやく勝ち越したけれど、十両にすべり込めるか。父親(貴闘力)越えて祖父(大鵬)に近づけるほど大成してほしい。

宇良 優勝は叶わなかったけど、6勝1敗で余裕の勝ち越し。十両復帰まであともう少し、ガンバレ!。
番外で
阿武咲 全敗(0勝15敗)は避けさせてやりたいとずっと思っていた。14日目の初白星で場内の拍手は鳴りやまなかった。良く粘った!