遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

検察は国民のために河井夫妻をしっかり調べていただきたい

f:id:toship-asobi:20200618220120j:plain

ロイターは「強まる安倍首相の退陣観測」として、「自民党総裁の外交特別補佐も務めた河井克行前法相の逮捕は、支持率が過去最低水準まで沈んだ安倍晋三首相にとって壊滅的な打撃となりかねない。来年9月に迎える党総裁任期前の退陣へと扉を開く可能性もある。」と論調している。

jp.reuters.com


もう安倍を支えてやる気概のある自民党議員はいなくなったようだ。泥船からさっさと下船し始めているのか。そりゃ安倍に近い議員というレッテルを貼られたら、次の選挙では落選するからなあ。

首相官邸などが安倍を支えるだけの態勢になっているようだが、官邸の役人はそもそも選挙とは関係のない連中なので、安倍と一緒に沈没していくだけのことだ。出身省庁に帰れたとしても、これまでの狼藉のかどで居心地のよい場所は与えられないだろう。

河井夫婦のことに話を戻せば、広島選挙区の現職の参議院議員が安倍の批判をしたことで、激怒した安倍が河井あんりに肩入れして、持参金も通常の10倍の1億5千万と手厚くしてやって金権選挙で当選させたのだろう。このたびの河井夫妻の逮捕は、その持参金による買収容疑なのだから、金の出所も徹底的に調べてほしいところだ。

安倍は、衆議院の中国地区の比例名簿の筆頭に関西出身の大阪維新に近かった杉田水脈を据えた人間だから、河井あんりに持参金を持たせても当選させることなど楽勝だったに違いない。残念ながら、河井あんりは杉田水脈のような安倍応援団の役目を果たさないまま、国会でヤジの一つも飛ばさないまま逮捕されてしまった。

安倍がゴリ押しで当選させた杉田や河井あんりについて、地元の自民党議員たちは怒り心頭だと想像する。小池百合子を認めない自民党東京都議連と同じ怒りの構造だ。

安倍を支持する自民党支持者は山口県だけなんだろうが、いったん白紙になったものの「イージスアショア」の山口配備で、その安倍神話はいまはどうなっているんだろう?

ということで、河井克行を取り調べる東京地検特捜部と河井あんりを取り調べる広島高検には金の出所について徹底的に調べてほしい。また、1億5千万のうち、余った金はどこかに「還流」していないかについても、しっかり調べていただきたい。

正義感あふれる検察官としては、これはやりがいのある仕事だと思う。国民のために頑張っていただきたい。