遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

経産省発の「税金列車」の行き先はズブズブ関係の「電通やパソナ」らしい

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 最近読んだすこぶる面白かった「黄金列車」。積み荷は、第二次世界大戦ナチスユダヤ人から没収した金銀財宝だった。

時ところは変わって、2012年から2020年の間の日本。
安倍・官邸、経産省を発つ「税金列車」。その積み荷は、もちろん私たちが納めた大切な税金です。

その「税金列車」は、どの「トンネル(会社)」を通ろうが、たいてい行きつく先は電通パソナ電通ジンベイザメなら、パソナはそのおこぼれを頂戴するコバンザメか。

その「税金列車」の監視している野党国会議員が、経産省など政府役人を相手のヒヤリングで頑張っている。ヒヤリングの一部始終はYouTubeで、もれなく見ることができる。これがまたすこぶる面白い。「税金列車」にたかっているハエの実態が、野党のヒヤリングに答える役人たちの背後に見え隠れして、まるで裁判や証人喚問を見ているようで面白い。


さて、きょうの参議院予算委員会での山添拓の質疑が、切れ味が鋭くて痛快だった。

 

どなたかがツイッターで張り付けてくださった山添拓の中小企業庁の前田長官に対する質問が、まるで裁判での被告人質問のようでスリリングだ。

山添は京都出身、前田長官は兵庫出身で、ともに東大法学部卒のエリートなのだが、同じ学歴でもこうも出来が違うのだろうかと、うなってしまう。

人間の出来は、偏差値や学力ではなくて、正義や教養を持ち合わせているかということなのだろうと、この二人や安倍や麻生を見ていてつくづく感じ入るのである。

参議院予算委員会は、「片道方式」で、純粋に質問の時間だけが審議時間にカウントされる。したがって、答弁がもたもたしていたり故意にだらだら答弁しても、審議時間が減っていかない方式。そのため、山添議員のような短い言葉で要点をついた質問を繰り返していくと、実に多くの収穫を得られることになる。審議の持ち時間が少ない共産党の委員であっても、山添のようなてきぱきした質問はそのお手本のような素晴らしさである。

山添くんの最後の決め文句、「平川(電通幹部)さんと前田(中小企業庁長官)さんは、そして電通経産省は、10年以上におよぶズブズブの関係です」が「税金列車」のすべてを物語っている。