化石燃料による火力発電をやめられない日本は、焼き畑農業などで地球温暖化に逆行するブラジルとともに、世界中の環境NGOが主催する「化石賞」という不名誉な賞をちょうだいいたしました。
さらに、COP25で日本が石炭火力発電から脱却意思のないとの演説をした小泉環境大臣の演説後、ふたたび日本は「化石賞」を献上されました。
小泉進次郎のCOPでの演説は世界中を落胆させたようで、二度目の「化石賞」受賞に貢献しました。
火野正平の「こころ旅」、先週は「宮崎県の旅」でした。「風光明媚で穏やかな気質の人たちがいいな宮崎県」と思いながら見ていたのですが、その中で水力発電所を訪ねていく行程がありました。
その水力発電所が「黒北発電所」という明治時代に建設されたものでした。(冒頭の写真)
石造りのこじんまりとした建屋の中では、今も発電タービンが回っていました。そのドイツ製の発電機は、1907年(明治40年)から今日まで発電を続けているようです。最大出力は200キロワットで、周辺の民家に電気を供給していると電力会社の担当者が話していました。
110年以上も同じ建物で同じ発電機で住民のために働いている。美しい日本と共存できる、静かで清潔な宮崎の美しい水力発電所でした。
水力発電は、わが国最初の再生可能エネルギー発電だったのですが、その後、発電燃料は大気を汚す化石燃料や生命や生活を奪うウラン燃料にとって代わりました。
いま九州では、新設の火力発電所がまもなく運用を始めようとしています。残念なニュースだと思います。
今頃になって、16歳のスウェーデンの少女に「地球温暖化阻止に本気になりなさい!」と世界各国の首脳は叱られているのですが、大きな国のリーダーになればなるほど、のらりくらりと逃げたりはぐらかしている現状です。
もしも、2000年のアメリカの大統領選挙にアル・ゴアが勝っていたらと、彼の顔を見るたびに私は思ってしまいます。
いま、地球を守るために世界中の宇宙工学の学者や研究者が、宇宙からの大きな隕石を観測し地球にぶつかりそうな軌道上にある隕石の軌道を変える方法を研究しています。
いまのところ、潜在的に危険な小惑星は1300個ほどあるそうなのですが、隕石にぶつかって地球が絶滅するよりもはるかに早い時期に、地球は人間によって住める場所ではなくなっているかもしれません。
映画「猿の惑星」の衝撃のラストシーンは現実となろうとしています。