きょうからはじまった女子ゴルフ「大王製紙エリエールレディスオープン」。
午前にネットで渋野日向子の途中経過を見てみたら、ダブルボギーを叩いて1オーバーで振るわず。先週の予選落ちから立ち直っていないなーとちょっと落胆。
夜にもう一度、きょうのラウンド結果を見たら、なんとなんと5アンダーで2位につけていました。はいはいその調子! 賞金女王目指して残りの2試合全力を尽くせ!
あらためて彼女が国内で初優勝した「ワールドレディス サロンパスカップ」のVTRを見返すと、所属先の「RSK山陽放送」のワッペンを左腕につけているだけでした。ウェアはおそらく自前の質素なもので、使用クラブの契約先の「PING」のキャップをかぶって、提供を受けているのかタイトリストのボールを使いナイキのシューズをはいているだけでした。
国内での初勝利の後、地元岡山の「ミック工業」という空調関係の企業や、「キャンディル」という建設関連会社や、ウェアの「ビームスゴルフ」がスポンサーになり、そのウェアに岡山県関連企業のワッペンをつけて全英女子オープンを優勝しました。
ビームスゴルフのウェアやPINGのクラブやパターは、渋野フィーバーのおかげで売り切れが続出したようです。ビームスゴルフのウェアは色もデザインもチャーミングですし、PINGはクラブメーカーとしては伝統あるしっかりした商品づくりをしていますので、いいスポンサーだと思います。
そして、渋野はマネージメントをしてくれる企業と契約したようです。
女子プロの、古閑美保、有村智恵、笠りつ子らも契約するアスリートマネジメント事業を行う「ZONE」という企業と契約したようです。
そのマネジメントのおかげか、その後、「T-POINT」や「JAL」といった大企業がスポンサーになったようです。
「ZONE」という企業がマネジメントをどれだけやってくれるのか知りませんが、渋野は自前の車で移動したり航空券や宿泊ホテルを手配したりしていたはずですので、煩雑な雑用などから解放され、ゴルフに専念できるようになったのでしょう。
プロのキャディは、基本ギャラプラス獲得賞金の10%前後のギャラをゴルファーから支払いを受けるのが一般的でしょうが、マネジメント会社は、新たなスポンサーを探して契約を結び、契約料の10~15%くらいをギャランティとして受け取るといったところでしょうか。選手活動のサポートや納税の手続きもしてくれるのでしょう。
一夜にして、すっかり環境が変わってしまったシンデレラのような渋野ですが、いくばくかの費用で、さまざまなことに経験値が少ない20歳の若者をマネジメントしサポートしてくれるというのは悪くないシステムだと思います。
また、海外進出の足掛かりなどもZONEがマネジメントしてくれるかもしれなくて、渋野の新しい世界観が広がる可能性もあると勝手に思っているところです。
ところで、女子プロで事務所の先輩でもある笠りつ子は、暴言を吐いたということで謹慎のペナルティ後、今週も一身上の都合で試合に出場していませんが、ZONEとの契約は白紙になるかもしれません。
渋野には、スケールの大きいアスリートになってもらいたいので、ゴルフ以外のことで炎上しないように祈っています。銭ゲバみたいなアスリートにはなってほしくないとも思っています。彼女のご両親は立派なアスリートで、渋野をしっかり育てられたようですから大丈夫だと思いますけど。