「エラ・インベルリン」はライブ盤である。
1.風と共に去りぬ
2.ミスティ
3.ザ・レディ・イズ・ア・トランプ
4.私の彼氏
5.サマータイム
6.トゥー・ダーン・ホット
7.ローレライ
8.マック・ザ・ナイフ
9.ハウ・ハイ・ザ・ムーン
ジャズボーカルのライブで、これの右に出るものはないだろう。
ライブに限定しなくてもジャズボーカルのベストCDであると思う。
世にも素晴らしい響きのチャーミングな声と、
これぞプロというべきハートとテクニックで、
ベルリンの、なんと12000人の聴衆を惹きつける。
序盤のバラードも、
終盤の「マック・ザ・ナイフ」「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」など
アップテンポの曲も、
ケレン味なく歌い上げる。
エラは、「わたしの総てをご覧あれ」と、
誰にも媚びず、
何ものにも縛られず、
観客に魂を捧げて正攻法で歌い上げる。
「歌を唄う」とはこういうことをいうのだ。