遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

鷲は舞い降りた/ジャック・ヒギンズ

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鷲は舞い降りた ハヤカワ文庫NV
 ジャック ヒギンズ (著), 菊池 光 (翻訳) 価格: ¥966 (税込)


 最近は、もっぱらネットで本を購入するので、以前ほど書店に足を運ばなくなったが、昨日は、時間潰しに書店の書架の間をブラブラした。

 「鷲は舞い降りた」が、ハヤカワの棚にちゃんとおいてあった。合格!

 うちの女房が選ぶベスト1がこの小説。女性でも楽しめることを保証する。

 人が本を読んで、脳の中で拡げることのできる時空の大きさは、
 映画のような現実のものでは、到底及ばない。
 
 だから、この小説は映画化されているが、とても原作には敵わないものになっている。

 無論、「羊たちの沈黙」のように、映画の成功という例外もあるにはあるが。

 「読んでから見るか、見てから読むか」って、角川のキャッチコピーにあったような気がするが、
 お奨めは「原作を読んでから、映画を観る」である。

 文字で表現されたものが、読み手の脳内で大きなイメージを創りあげることができる。それが、良い冒険小説の条件であろう。この小説はその条件が確り存在している。

 冒険小説のマイベストである。



Amazon.co.jpのカスタタマーレビューより
☆冒険小説の最高傑作です!
★おそらく最高の冒険小説でしょう。これを上回る作品はおそらくもうかかれることはないと思います。
☆読後かならずや満足されることでしょう。英語に自信のある方は原作 The Eagle has landed をどうぞ。英検準1級くらいからOKです。
★英語の表現は平易なので、辞書を引きながらでもおもしろく読めました。
☆読むのが辛くなるような重苦しい作品でもないので、未読の人は挑戦してほしい。基本はやっぱりエンタテイメント。娯楽とテーマ性のバランスが絶妙なのだ。うん、傑作!!
★つまらない話をテクニックで読ませてしまおうとする本を読んでシラけてしまうことが多い中、本書は読んで「得する」1冊だと言える。