遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

何のために悠仁親王の机にナイフを置いたのか

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お茶の水女子大学付属中学校で、秋篠宮悠仁(ひさひと)親王の机の上にナイフが置かれていた事件。

天皇皇后両陛下は28日午前、宮内庁長官らからこの事件について説明を受けられ、こうした事件が起きたことに、心を痛められているという。

この事件は、新元号のお祝いムードに水を差すもので、右だ左だという思想以前の問題で、下劣な犯行である。

世の中が憎くて仕方がないような類の人間(ルサンチマン)が犯行に及んだのかもしれない。

学習院に行っていたらこんなことにはならなかった」とか「日教組が絡んでる」とネットで騒いでいる輩も、事件の本質と何ら関係ないことで騒ぎ立てるルサンチマンだ。

犯人はヘルメットをかぶった工事業者を装って正々堂々と教室にまで入ってきたようだから、学校側の防犯意識に問題はあろう。アポなし同然の人間を簡単に学校内に入れるということは、犯人と共犯かもしれないと疑われても仕方のないほどずさんな防犯体制だ。

いずれにせよ、防犯カメラが犯人をとらえているようだから、警視庁は迅速に犯人を検挙してもらいたいものだ。

そして、こういう思わせぶりの犯行をする人間について、プロファイルを作成して犯罪心理学の研究に利用してほしいものだ。いったいどういうつもりで何を言いたくて、机にナイフを置いたのか、私は知りたい。

かつてはいわゆる左翼的な思想犯が、天皇制に異議を申し立てたり、戦争責任を問うて皇室を非難していた。平成以降の皇室の戦争被害者への慰霊の態度や社会弱者へのまなざしは、まさに憲法を順守した象徴天皇を中心とした国民に寄り添った皇室であるので、非難の矛先はかなり丸くなって穏やかになっているように思う。

むしろ、皇室が国の平和や民の幸せを願っていることに不服な一団が、平成の30年間に幅を利かしてきたと感じる。現政権の周辺にいる宗教的な色合いの濃い集団がそうだ。

恐れ多くも、将来の天皇に何をするんだと大騒ぎするべき大事件じゃないのか?どうなんだろう。トランプにしっぽ振っている阿呆のことを伝えるより、親王様の事件を大々的報じるべきではないだろうか、NHK

今回の、親王の机にナイフ事件は、単なる不届きな愉快犯かもしれないし、右か左の「思想犯」かもしれないが、早く検挙されること願っている。