遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

日本の犯罪者数はピークアウトしていますが、幸福度が高くて穏やかな世の中になればさらに犯罪率は下げられる

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高槻市で男子高校生(17)が同級生だった女子生徒の自宅を襲撃し、女子生徒の母親(40)と男子高校生が意識不明で発見されたという事件、その後のふたりの容体はまだ意識不明のままだそうです。

件の男子高校生が犯行に及んだ際に持ってきたものと思われる道具類がニュース報道になっていました。
・サバイバルナイフ
メリケンサック
・スタンガン
・手錠(2個)
・催眠スプレー
・ロープ
これだけのものを、ダンボール箱やリュックサックに入れて持ち歩いてたようですが、サバイバルナイフ、メリケンサック、スタンガン、催眠スプレーの実物は見たことも振れたこともないツールですし、手錠は本格的なものなのかどうかはわかりませんがあまり見たことはなくて、恐ろしいツールを揃えていたようです。

18歳と19歳を「特定少年」と位置づけ、起訴されれば実名報道が可能になる改正少年法がことし4月に施行されるようですが、18歳以上の少年の実名公表が犯罪抑止になるのでしょうか。死刑制度と同じく防犯効果はあまりないような気がします。

今回の高槻の少年犯罪の所持していた道具類は、インターネットで購入できるのか調べてみたら、キャンプ用品や護身用ツールとしてオンラインで販売されていました。また、ガソリンなどの揮発油なども危険な物質で簡単に手に入るものですので、何だか怖くなってきます。

今回の事件で男子高校生もケガをして意識不明になっているようですから、母親の反撃だったのか自傷だったのかはわかりませんが、彼が持ってきた道具を使うと自らも傷つくことも想定できますので、何を思い詰めて犯行に及んだのか、捜査を進めてプロファイルして少しでも今後の犯罪防止に努めてほしいと思います。

戦後しばらく、高度成長時代が終わるころまで日本の犯罪率は高く推移していましたが、いったん犯罪者数は低減していきましたが、その後少しずつ増え続けてバブルがはじけた後の10年後、つまり2000年前後がピークだったようです。ただし、凶悪な犯罪は戦後一貫して減っていて、窃盗や風俗犯(賭博、わいせつ)が増えていたようです。

その後、日本は不況が長く続いていますが、犯罪者の数は下降の一途をたどっていて、録画機能の付いたスマホの普及や防犯カメラの設置がその要因のひとつになっているかもしれません。

さいわいにも日本では銃規制が行き届いていて、銃による犯罪率は極めて低いのですが、幸福度が高くて穏やかな世の中になればまだまだ犯罪率は下げられると思います。