今読んでいる小説の話。
婚約者が誘拐された事件を追跡しているフランスの作家ラファエル。
ラファエルは大西洋を渡って婚約者が生まれたニューヨークまでやってきた。
そこで、政治情報サイトを運営しているアランという男に、事件捜査の援助を申し出る。
このサイトは有能なスタッフを抱えていて、政治家の闇を追及するというジャーナリズムの鑑のような存在。
アメリカは、インターネットの小さなサイトであろうが大きな新聞社やテレビ局であろうが、政治家の闇を日の当たる場所に引っ張り出してきて天日干しにすることをいとわない。
政治情報サイトの運営者アランが、アメリカのある政治家の闇をフランスの作家ラファエルにひとしきり伝えた。
以下はそれに続くラファエルのセリフ。
「どこでも、同じだな。ビジネスあるいは政治、興行の世界だってそうだ。力を持つ者たちは、自分たちの代わりに手を汚す人間を必要とする」
フランスだってアメリカと同じなんだと、フランスの作家はNYのジャーナリストにため息交じりに話すのだが、それを読む日本の読者も自分の国も同じなんだと気付かされる。
きょうは統一地方選挙の投票日。
ぜひ投票所に足をお運びください。