遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

犯人こそ移民の子じゃないか/NZモスク銃撃事件

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今日のサンデーモーニングで、ニュージーランドのモスクを襲撃して逮捕・拘束された白人の映像が映し出された。
 
映像は、犯人の顔と手首に掛けられた手錠を画像処理して隠していたが、犯人が親指と人差し指で輪を作り残りの三本指を立てる「OKサイン」を、これは「白人至上主義」のサインだという説明をつけて放送していた。
 
この指によるOKサインが白人至上主義者たちのサインなのだったら、TBSはそのサインこそ画像処理をして放送するべきではなかったのではないか。まんまと犯人のメッセージを広めることを手伝ったことになる、説明までつけて。
 
それをするなら、犯人の醜悪な顔をはっきり映すべきだろう。海外メディアの映像をそのまま使っているだけかもしれないが、少なくとも、OKサインを出す指のクローズアップ映像は良識あるサンモニには不要だった。
 
ググってみたら、このOKサインが白人至上主義者のサインだと、フェイクニュースとして広まったようだ。オーストラリアからやってきたこの銃撃犯人も、そのフェイクニュースに乗っかってあのサインを出したのかもしれない。
 
こういう軽率な馬鹿に、50人もの命が奪われたのかと思うと怒りがこみ上げる。
 
「お前こそ、(自身か祖先かが)英国あたりから移民してきた白人だろ」とアボリジニは呆れていることだろう。何の罪もない敬虔なイスラムの犠牲者には、哀悼の意を表したい。
 
一方、イギリスはマンチェスターイスラム教モスクの門のそばで、"You are my friends. I will keep watch while you pray" 「あなたたちは私の友人です。あなたがたがお祈りしている間、私がここで見守っています」というプラカードの男性の姿(上の写真)がネットを駆け巡っている。
 
オーストラリアの銃撃犯の祖先が生まれた可能性のある英国では、こういう形でオーストラリアの一人の残忍な同胞の罪を許してほしいと願う、立派な人たちがいるのである。
 
地球上のほとんどの人たちは、亡くなったイスラム信者たちや上の画像のおじさんのように、敬虔で清廉で慎み深い人たちだということをすべての人たちに信じてほしいと願う、今日のこの頃である。 合掌。