遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

俺たちの定年後/成毛眞

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俺たちの定年後 - 成毛流60歳からの生き方指南 - 成毛 眞  (著) ワニブックス

もう定年後5年が経つが、何かの書評で目にしたので、わが暮らしの検証のため本書を読んでみた。

成毛眞は、まだ仕事をしている(事実この本を書いたのも仕事)し、かつてはマイクロソフト日本代表まで務めたエグゼクティブだから、私と共通する属性はほとんどない。

しかし、私と同じ「しらけ世代」なので、共鳴できる部分もかなりあった。

実をいうと、共鳴できる部分はすでに実践・採用・導入していたりしているので、役に立ったというよりは暮らし方を追認することになった。

仕事を辞めると、習い事、ガーデニング、読書、旅行、SNS、ネットサーフィン、グルメ、テレビ、スポーツなど、そのどれかで定年後の暮らし方を確立できる。本書には書かれていないが、上手に暮らせば意外と金はかからない。

以下の「お勧めのライフスタイル」や「自分を拡張するツール」や本書の構成目次を見て興味を惹かれたらぜひお読みいただきたい。

まだ40代の方から、すでに定年後の方にもお勧めできる。

本書の中盤では、著者の定年後の生活をベースとして、お勧めのライフスタイルを紹介している。主なものは以下の通り。
(私がすでに導入・採用しているものは〇印、未導入のものは×印)

◆ いつもより2時間早く寝よう
× 現役時代より遅く寝るようになった。朝は、その分起きるのが遅くなった。これは反省中。
 
◆ 「Fire TV」を買って「Amazonプライム」に申し込もう
〇 Amazonプライムはずいぶん以前に、Fire TVは、滑り込みでこの本を読む前に導入していた。
 
スマホを買おう
× 未導入だが、iPadwifi版)を自宅内でいつも携帯している。そろそろガラケーからスマホに替えようかな。
 
◆ 家庭内にWi-Fi を整えよう
〇 昨年新しいルーターに替えて整備完了。
 
◆ ネット証券会社に口座を持とう
〇 投資に使っていたが、いったん利益確定して今は休眠中。ゼロになってもいい金額で(著者は100万円を推奨)、またトレードしてもいいかも。
 
◆ 家の中の照明を取り替えよう
〇 著者は手元を明るくしろというのだが、補助の明りは購入していたが、リビングなどは暗めの方が心が安らぐと思う。
 
◆ 近所の地図を自作しよう
× これはいいアイデアだと思う。日常生活の範囲は10㎞周辺で、地図を仕上げていくのは楽しいかもしれない。
 
◆ インスタグラム、Tik Tok にアカウントを作ろう
× 今のところ、SNSは「yahooブログ」と「ツイッター」と「読書メーター」で十分だ。
 
◆ 最寄りのイケア、コストコの位置を確かめよう
× ネットショップでイケアの商品を買っても店に行くことはない、そもそも近くにない。コストコも同じ。
 
はとバスのサイトをチェックしよう
× 旅のパッケージは今のところ興味なし。はとバス的なものも近くにない。
 
また、本の後半では、著者が気に入っている「自分を拡張するツール」として、次の10個が紹介されている。

×
 
◆ カジュアルデザインのメガネ(「Alain Mikli」ブランド)
× 「Alain Mikli」(アランミクリ)は高い。眼鏡市場羽生善治御用達のZoffで十分。次はZoffで買いたい。
 
× 著者はプラモデルのために必要だとか。必要となってもハズキルーペは買わないと決めている。 

◆ 小さくて軽いニコンの双眼鏡
〇 40年前に買ったニコンのコンパクトで優秀な双眼鏡を持っている。スポーツ観戦やコンサートや旅行先でとても役立つ。現在のものはとても軽い。
 
スマホを拡張するジンバル
× 今回初めて知ったスマホ動画のためのツール。ユーチューバーが手で持っているのはこれかな。 

◆ 温度・湿度計
〇 本書を読んで、リビング用にデジタル式のものを1台購入(タニタ1500円)。 

◆ テレビに繋ぐゲーム機
× 不思議なことに、暇なときにはゲームをする気力がない。30代の忙しい時期に夢中になった、あれはなんだったのだろう。 

〇 これがないと「定年後」は始まらない。毎日、毎週録画設定多数。とりあえず録っておいて、後で取捨選択する。

◆ モバイルバッテリー
× 

◆ 外出したくなる鞄
〇 10月にミニショルダーバッグを購入した。リュック、メッセンジャー、トートバッグなど少なからず所有。外出を促してくれるほどではないが、行先別に使い分けが楽しい。
 

本書の目次-構成
第1章 60歳になったら、新しい人生を歩み出せ 
第2章 定年したら、サラリーマン的生活は捨てろ 
第3章 近所を歩けば次々と楽しみが見つかる 
第4章 60歳からは愛想よくしようなんて考えるな 
第5章 自分を拡張する10のツールを手に入れろ 
第6章 計画は壮大かつほどほど綿密に立てよ

見出し(一部)
・子ども時代の脳の取り戻し方
・仕事のための生活習慣はすべて捨てろ
・1週間は金曜日に始める ~曜日感覚を見直す~
・居場所を作る ~自宅を見直す
・録画・ネット配信を駆使する ~テレビの役割を見直す
・社会に興味を持ち続ける ~ネット証券会社の口座を作る~
・地図とデータログが散歩を楽しくする
・知ってるつもりを確かめに行く
・一番に探したいのは古本屋よほどよく空いた喫茶店
・丸投げしたければ日帰り旅
・旅行を細く長く楽しむ
・オフシーズンを楽しむ
・スポーツチームの応援より企業の応援
・目的ごとにつきあう人を変えろ
・健康のことを気にしすぎると不健康になる
・女友達はみんな“ガールフレンド"
・絶対におすすめできないのは起業と農業
・新しいものを買うと生き方が変わる
スマホを「重り」にしないために
・プランニングはエンタテインメント など