遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

カール・マルクスの生誕200年

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2018年5月5日は、カール・マルクスの生誕200年だった。

ベルリンでは、それを記念して「マルクス紙幣」を発売した。人気は上々で、世界各国から注文が来ていて増刷しているようだ。

何も買えない額面0の紙幣だからいつまでも手元にある、欲しい。

生誕200年記念「マルクス紙幣」に注文殺到 額面は0

中国からは、マルクスの巨大な石像(高さ5.5m)がマルクスの生誕地トーリアに寄贈されたようだ。

ところで、マルクス主義を基調とする「社会主義の偉大な価値」を支持する人の割合は、下のグラフのとおりで、ツイッターのタイムラインで流れてきた。
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■Midori Fujisawa @midoriSW19
マルクス生誕200年🎉「社会主義の理念には偉大な価値がある」
高支持率上から中国84%、インド72%...中間値付近のスペイン54%とかスウェーデン51%は驚かないけど、英国49%とフランス31%はワタシの先入観と逆で意外。さらに意外なのは日本21%(米国より低い)。何なの?

たしかに最下位の日本と、下から3番目のフランスの支持率には驚くばかりだ。米国でさえ39%だというのに。

先人が、戦後の日本を真っ当な国に再建できたのは、何も資本主義的な思想を信条とした結果だけだったわけではない。労働運動や社会運動や学生運動の真ん中に芯のように存在した「マルクス主義」によるものも少なくない。

私は、恥ずかしながらマルクスをきちんと学んでいないが、マルクス主義の崇高さを肌感覚で知っているつもりである。その肌感覚は生涯失うことはないと断言できる。そんな人をたくさん知っているけど、それがマルクス的だと気付いていない人が多いのかもしれない。不幸なことだ。