遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

戦争を知らない世代がとても危ない

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折々のことば(朝日新聞

戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。


 「だが、戦争を知らない世代が政治の中枢となったときはとても危ない」と続く。元総理は新人議員たちにこう語ったと、実業家で元中国大使の丹羽宇一郎が近著『戦争の大問題』に記す。跨(また)ぎ越してはならない線がどこかを教えるのは、体験の重しである。丹羽の引いたこのことば、雑誌「通販生活」本年春号の表紙を飾ってもいる。(鷲田清一


私は田中角栄に影響を受けたこともないし、好きだった時間は1秒もないが、上に紹介したのは、25日の朝日新聞「折々のことば」で鷲田清一が取り上げた田中角栄のことばである。

丹羽宇一郎の著書からの引用だが、この丹羽というお方も現政権へ手厳しい批判を続けている。

そして、田中派だった野中広務氏が亡くなられた。彼に影響を受けたことも好きだったこともないが、戦争に対する姿勢だけは支持したいと思う。その戦争に対する彼の姿勢を認めるかつての選挙区の政敵だった京都の共産党の関係者や志位委員長や立憲民主党枝野幸男ツイッターで追悼している。

「戦争を知らない世代が政治の中枢となったときはとても危ない」。
戦争を知らないA級戦犯の孫が内閣総理大臣を務めるいま、田中角栄のことばが現実味を帯びている。

また戦争を知っている世代の一人が逝った。合掌