遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

まぼろしの黄金の国ジパング/入管でのスリランカ女性の死亡最終報告

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ありし日のウィシュマさん(中央)。両脇は妹。

3月にスリランカからの留学生ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が名古屋の入管で死亡した件で、出入国在留管理庁は10日、調査の最終報告を公表した。

体調の悪化を組織で共有できていなかったことや、対応にあたった職員に「人権意識に欠ける」発言があったとし、医療体制や情報共有、職員教育への取り組みが組織として不十分だったと指摘した。

最終報告要旨は以下のとおりで、これは犯罪に近い行為で関係者の軽い処分で済まして良いことなのだろうか。

彼女がもしスリランカ国籍でなく、たとえば米国やオーストラリアや英国やフランスの国籍だったとしたら、世界中のジャーナリストが外務省に押し寄せて大変な国際問題となっていたはず。人種や国籍による差別問題に発展していただろう。

 

少子高齢化の日本は、移民や外国人労働者の受け入れを今から準備しなければならないと思うのだが、東京五輪の運営のひどさやコロナによる医療崩壊を見るにつけても、黄金の国ジパングに行けば幸福が待っているというのは今やまぼろしのようになってしまった。

先月、大洪水で壊滅的な被害を受けたドイツ西部の復興現場では、中東からドイツに移民してきた人たちがボランティアが活動していた。シリアなど中東からドイツへの移民人口は100万人なのだそうで、日本が本当の意味での鎖国から開国への転換するのはいつになるのだろうと思う。

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