遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

日本の一人親世帯の貧困率は世界最低レベル

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アベノミクスが成功しているとしたら、その恩恵は誰が享受しているのだろう。私の肌感覚でいうと、貧困層は激増していると思う。

上のグラフは2013年の貧困率を表したものだが、美しい経済大国日本の貧困率の高さは目を覆うばかりである。
アベノミクスの生み出した果実が、2013年以降すべての家庭にいきわたって、このグラフが表す貧困率が下がってきたなどということは絶対ないと断言できる。

◆グラフ右

嘆かわしいのは、一人親世帯のケースで、親が働いていようがいまいが日本の貧困率は50オーバーと劣悪。日本だけ異次元にプロットされたグラフになっている。

シングルマザーは「働けど働けどわが暮らし楽にならざる」になっている。ああ低賃金と長時間労働

他の国は、親が働いていれば、貧困率が相対的に低い。
例えば米国は、一人親が働いていれば貧困率はわずか30程度なのに、働いていないと80オーバーとなる。

一方、デンマークや英国は、一人親が働いていれば貧困率がひとけたで、働いていなくても20くらいで、一人親世帯になっても最低限の暮らしは、社会が保障してくれるのだろう。

◆グラフ左

一人親世帯で18歳未満の子供がいる場合の貧困率は、日本は主要国でもダントツで「劣悪」と言っていいレベル。(オレンジの折れ線グラフ、日本は左端)
一方、親が二人いると日本の貧困率はぐっと下がる。とはいってもトルコの次に低い日本ではある。(青い折れ線グラフ)

家庭に親が一人だろうがふたりだろうが、衣食住や医療・教育にかかるコストが低い北欧や欧州、それらが高い日本。カナダやアメリカ、ラテンアメリカも日本と同じ傾向にある。

貧困率の低い方から
2 英国
5 スロヴァニア
9 フランス
10 スロヴァキア
11 オーストラリア
12 ベルギー
15 オランダ
20 トルコ
23 イタリア
25 カナダ
26 米国
27 ラトヴィア
28 メキシコ
29 スペイン
30 チリ
32 チリ
33 日本