一人娘を亡くした両親は、メディアに顔も名前も出して文部省に要請文を手渡し、記者会見をおこなった。会見では、学校も教育委員会も「いじめはなかった」ことにして、第三調査委員会も「いじめはなかったという結論」ありきで調査が行われており、断じて許すことができないと語っておられた。
それでも第三委員会はいじめの事実をうやむやにした結論を出すんだろうなと思っていたのだが、その後なんとこの第三委員会は解散して一から出直すことになったとのニュースが流れた。
そして同市の教育委員会は、テレビカメラの前で、両親に会い、いじめがあったことを認め謝罪した。
前川前次官との関連性を言うのは短絡的だが、それでも文科省は両親の要請を受けて取手市の教育委員会を間髪を入れず速やかに指導した。それは、当たり前とはいえ好感が持てる。さらに当概の教育委員会は、「はじめに結論ありき」の第三委員会を解散したのだから、立ち上がって声を上げたご両親の思いが通じたといってよかろう。
調査は、いったん白紙に戻して再開されるという。取手市のみならず、二度と中学生の自殺者が出ないことを願うばかりである。