遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

国会が機能すれば民は救われカルトは滅びることが判った⁉

山際経済再生担当大臣が辞任しました。

統一教会との接点が明るみになり、昨日の国会でも野党の追及にあい、このままじゃ「内閣がもたない」「自民党がもたない」「政権がもたない」と各方面からつつかれたのか、ようやく大臣の席から落りることとなりました。

もっと早くに統一教会との関係を認め、そのことを謝罪し、今後は一切関係を断つことを約束し、大臣を辞めれば、マイナスポイントが減ってその分だけでもお国のためになっていたものを、ここまでこじらせた本人と首相の責任は大きいと思われます。次の選挙で山際は当選できるのだろうか。

で、これで一件落着とはならず、壺議員の筆頭である萩生田政調会長下村博文元文科大臣もウソに嘘を重ねていないか、追及の手を緩めるわけにはいかないだろう。

わが国に山積する諸課題、円安、物価高、賃金安など国民生活について論議することと同じくらい、政権中枢にまでカルト教団がはびこっていて、政権の政策決定に関与や影響があったのではないかという「統一教会問題」は避けて通れない問題にまで発展してきました。

安倍元首相が亡くなったことで、教団調査を拒んでいた「ファイヤーウォール」が取り払われたということでしょうか。

昨日の予算員会で長妻昭が「二世に会われたらどうか」と怒ったことが功を奏したのか、岸田首相は元信者や宗教二世と面会するというニュースも伝わって来たので、「あのノート」と「聞く耳」と涙をふくハンカチを用意して彼らの話をじっくり聞いてもらいたいと思います。

また、宗教法人に対する解散命令を請求する要件について、刑法違反のみならず「民法不法行為も入りうる」と参議院予算委員会で明言したので、統一教会の解散は早ければ年内にも実現するかもしれない。

日本の統一教会から韓国本部に送金された資金は、明らかになっているだけで1200億円あまりだが、それは氷山の一角で実際はその10倍だとも言われている。

宗教法人としての解散のみならず、宗教法人としての免税時期ををさかのぼって追徴税を徴収するとか、外為法違反だとか、信者たちの集団訴訟などで、少しでも被害額を取り戻して二世の被害者たちに返金してあげることも考えていくべきでしょう。

やはり、予算委員会などで鋭く追及すれば、ジャーナリストは走り・識者は語り・民は注目し、政権は心を乱すのだから、ほんの少しだけど国会の重要性が認識された1週間でした。政権与党が国会を開かないで逃げ回っていることの理由が、なるほどとよくわかった1週間でもありました。

ということで、岸田首相が宗教二世に会ってどんな感想を漏らすのか楽しみです。

岸田が面会するにもっとも相応しいのは、安倍を撃った山上某なのでしょうね(無理だけど)。凶悪犯とはいえ彼の人権は守られているのか気になる、急に寒くなったきょうこの頃であります。