遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

首都高下の見苦しい「埋め石」

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東京オリンピックのボート競技の開催場所に関して、小池知事が「開催場所は他にもあろうに、もったいない」と物申した件、結局都内東京湾での開催に逆戻りした。森喜朗自民党の利権を持つ人間に寄り切られてしまった。バレーボール会場も、横浜アリーナでの開催はなく、有明に新競技場を建設することになりそうだ。

「いやはや」の金の使い方で、この金がどこに流れていってどこで溜まり場を作っているのか想像できるが、誰も知らんぷりで終幕を迎えそうな予感である。

それはさておき、さて上記の画像(反五輪の会@hangorinnokaiさんのツイッターより)は何なのか? アート作品ならそれはちょっと単調で面白くないんじゃない?といったところだが、実はこれは渋谷の首都高の下の空き地に埋め込まれた石。

ホームレスがここで寝たり生活したりできないように、石を埋め込んだようだ。これもオリンピック対策か。

東京オリンピックから見苦しいものは徹底的に排除するという発想なのだろう。弱い者いじめの見本のような政策である。

海外からやってきた観光客が、高速道路の高架下のホームレスの青テントを見てショックを受けるだろうか?それよりも、この埋め込んだ石の理由を知った時の方がショックが大きいと想像する。

高速道路下のフラットな場所を確保しておけば、災害などの有事の時に一時避難場所にもなるだろうし、これだけのスペースがあれば上の空間もあり、さまざまな二次利用ができそうなのに、それこそもったいないではないか。

見苦しいのはホームレスか?弱者か?みすぼらしい人間か?変人か?病人か?老人か?

この国のお上が多様な国民にやさしくない心根こそ、見苦しいと言わざるを得ない。ああ情けなや。