遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

東京2020オリ・パラの選手村は質素ですが何か?

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2020年東京オリンピックパラリンピックの選手村。その選手村の、選手たちの居住スペースの備品の仕様が公開された。

上がその画像。

短期間の開催だし、選手たちはせいぜい1週間くらいの滞在だろうから、こんなシンプルな(チープな?)しつらえでいいのだろう。

暑い時期の東京オリ・パラ開催で、少しはメリットも見つかった。この選手村のしつらえは、夏向きだった。

 

www3.nhk.or.jp

 

一方、超豪華な国立競技場は、建設費が約1600億円で、五輪後の数十年の維持管理費も天文学的数値だという。

何をするにも怠惰でぐずぐずしているお上だが、旧国立競技場を壊すのだけは光速の手際よさだった。金が絡むと動きが素早い。

旧国立競技場なんて、メンテさえきちんとしていれば半永久的に使えたのにもったいないことをした。1889年に完成したエッフェル塔も、1932年竣工のエンパイヤーステートビルもいまだに立派な現役だ。

東京2020「もったいない五輪」だとか「ゼネコンのためのおもてなし五輪」だと誰かが言ったが(私だが)、そういう意見は少なくないと思う。

 そのくせ、ボランティアはダサいコスチュームを着させてタダ働きさせるのだから、政権政府周辺のいわゆる「お上」の思考(嗜好?)構造はどこをどう切っても全く同じ。何らかの「見返り」が見込めると、税金を威勢よく使うが、そうでないところは実にダサくてチープである。

われわれ国民に税金や賃金を還流させても、見返りがなくただ一方的に流れていくと思っているようで、バカがお上だと腐っていく体質なのだこの国日本。