長女の婚約者が、今日やって来た。私たちの許可がなければ婚約者とは呼べないと思うのだが、とにかく娘にプロポーズした男がやって来た。
「ここまでご覧のように長女を育てました。あとはあなたに託しますので、よろしくお願いします」ということで手打ちとなった。
女房も娘も、私が何を言い出すか、何かをやらかすのではないかと、ひやひやしていたようだが平和裏に時間が過ぎ、ほっとしたようであった。
私も同様ほっとした。長い一日だった。というか、年末から年始にかけて今日の日のことが心を何度もよぎり、心中穏やかではなかった。これで一件落着。
これにて、失業中の長女は、晴れて花嫁修業中にステージが上がった。
静かな日々が戻った。 目出度さも中くらいなりおらが春。