遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

国民的スポーツ/箱根駅伝

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正月3が日はどこにも出かけず、早寝早起きの規則正しい引きこもり生活。
みそかの遅い時間まで仕事をしていて、明日4日からも仕事が入っているので、規則正しい生活で体調維持(できたかどうか)。

で、例によって昨日と今日は箱根駅伝をちらちらテレビ観戦。

箱根駅伝は、今年も10月の予選会から楽しんでいた。
予選会は、出場校44校、出場選手521人で争われ、予選会個人1位は山梨学院大学の留学生オムワンバだった。予選会で山梨学院チームは第2位の好成績だったが、本番では2区のエース区間でオムワンバが疲労骨折による途中棄権となってしまった(見ていられなくてしばしチャネルチェンジ)。
早々と棄権が決まった山梨学院は、残った選手たちには悲劇のレースだった。来年また予選会から頑張れ。

駅伝は、少しでも前でレースすると、その優位性が精神的余裕とモチベーションに影響する。今年の東洋大学のレース運びを見ていてその思いを強くした。駒沢大学の9区窪田は、2分の差ならひっくり返せるというスーパーランナーだそうだが、彼にタスキが渡ったとき東洋大との差は3分40秒あった。窪田が走り終わったところで40秒しか差が縮まらなかった。先を行く東洋大に余裕を与え、駒大に焦りをもたらした結果が40秒しか差を短縮できなかったのかもしれない。
それと駒大の監督が、2分差までは窪田がいるから大丈夫だなんて言わなければ、もっと差を詰めて、最終10区では東洋大学にプレーシャーを与えられたかもしれない。

人間の力は、多分にメンタル的要素によって左右される。
この箱根のレースが絶大な人気なのは、正月に行われる長丁場の団体レースで、実力と作戦と精神的な駆け引きが面白く、優勝や来年のシード争いも興味深いからだろうと思われる。

箱根の小涌園前の沿道の応援の人たちの数の多さに改めて驚く。応援の仕方は全然異なるが、ツールドフランスの山岳コースの沿道を思い起こす。今回は90回の記念大会だったので、出場校は3校増えて23校だった。100回大会くらいまでに規則が変わって、全国の大学が出場できるような、国民的レースになればなあ…。