阪神大震災のときに、一時音信不通になった男がいて、心配していた。
結局、インフルエンザで寝込んでいただけのことだったらしかった。
心配して損したのだが、でもよかったよかったと当時は喜んだ。
その男私より3歳年下で、すでに退職して一人暮らしを楽しんでいる。
この度の東北関東大震災後に、何を思ったか、
その男がわざわざ我が職場に私のために、とろなまドーナツを届けてくれた。
わが麗しき二人の受付嬢の分まで持参したようで、
本来の目的はそっちの方だったようである。
正確に言い直すと、ついでに私にも届けてくれたドーナツなのであった。
名古屋のお菓子屋さんのこのドーナツ、私は2度目の体験、
形はドーナツなのだが、ババロアみたいなカラフルな冷たいスイーツである。
届けてくれたものは、大阪の百貨店での臨時特売で買ってきたようだったが、
ネットでもお取り寄せできるようである。
2個や3個はぺろりと食べられるしろものなのだが、
もらった4個を親子4人で仲良くシェアして、おいしくいただいた。
こんなときに、ぜいたくなことであった。
こんなときに、ぜいたくなことであった。