遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

仰げば尊し

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長女の大学から「卒業査定合格通知」が今日届いた、

要するに卒業できることになったというお知らせである。

親としては肩の荷が下り、授業料が一人分減ることになった、

ことのほか喜んでいるのはスネをかじられていたこの私である、バンザイ。

娘は、卒業式に来いというのだが、遠慮しておく。

結局、小学校以来、一度も娘たちの卒業式に出席しなかったことになりそうである。


私たちの何年か後には、卒業式で「仰げば尊し」が歌われなくなり、

今もそれが続いているのだろう。

「身を立て 名をあげ やよ 励めよ」は、

「努力して いい父や母や社会人になりなさい」というお告げのように聞こえる。

「立派な志を持ちなさい」は、いまや大きなお世話ではなく、

大人になっていく生徒たちに贈る、絶好のはなむけのことばである。

私はこの歌が大好きである。


   仰げば 尊し 我が師の恩
   教(おしえ)の庭にも はや幾年(いくとせ)
   思えば いと疾(と)し この年月(としつき)
   今こそ 別れめ いざさらば

   互(たがい)に睦し 日ごろの恩
   別るる後(のち)にも やよ 忘るな
   身を立て 名をあげ やよ 励めよ
   今こそ 別れめ いざさらば

   朝夕 馴(なれ)にし 学びの窓
   蛍の灯火 積む白雪
   忘るる 間(ま)ぞなき ゆく年月
   今こそ 別れめ いざさらば


私の最もおすすめは、東京放送児童合唱団の歌う「仰げば尊し」だが、

YouTubeには残念ながらアップされていない。

以下お好みで4種類の同曲をご紹介したい。