追悼エンニオ・モリコーネ／名画はいい音楽に乗ってやってくる

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アカデミー賞（映画芸術科学アカデミー）は、エンニオ・モリコーネが87歳になる2015年まで彼に作曲賞のオスカーを授与しなかった。

モリコーネは2006年にアカデミー名誉賞は受賞しているが、本職の作曲賞がずっともらえなかった。

名誉賞授与でオスカー受賞は打ち止めのつもりだったのだろうが、晴れて「ヘイトフル・エイト」でついに本業部門でオスカーを手にした。そのことは、彼が7月6日に91歳で亡くなられてからYouTubeで識った。

あらためてモリコーネの映画音楽を検索してみたら、私の映画館での青春がよみがえってきた。

小学生の時にとりこになってしまったイタリア製西部劇「マカロニ・ウェスタン」に、のちにイタリアの大作曲家になったモリコーネの音楽は欠かせないものとなった。

そして、20歳頃に観たモリコーネが主題歌を書いた「死刑台のメロディ（サッコ＆バンゼッティ）」が衝撃作だった。アメリカでのイタリア系移民の差別事件を取り扱った実話を映画化した作品で、ジョーン・バエズの歌った主題歌は、いまでもメロディーを口ずさめる。ショッキングで忘れられない感動的な作品だった。

ということで、私が見たモリーコーネが音楽にかかわった映画を以下にYouTubeでご紹介する。まったく未見の方は、どれか一作でもご覧になられることをお勧めする。

名画はいい音楽に乗ってやってくることをお約束する。　合掌

https://www.youtube.com/watch?v=47AhtC1ZcdA
荒野の用心棒 A Fistful of Dollars (1964)

https://www.youtube.com/watch?v=i3Q8h-fDfEI
ウエスタン Once Upon a Time in The West (1968)

https://www.youtube.com/watch?v=6T22t450NiQ
死刑台のメロディ Sacco and Vanzetti (1971)

遊びをせんとや生まれけむ