遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

リスの忘れ物、鳥の落し物

リスは、冬に備えて秋にクルミやドングリをせっせと貯蔵します。
洞や木の股や地中に隠しておいて、冬の食糧難に備えます。
あちこち数千箇所に貯蔵するために、リスは頬の袋に木の実をいっぱいにして、
野山を駆けずりまわる秋を過ごします。
そして、リスが食べ切れなかったり隠し忘れたクルミやドングリが芽を吹いて、
新しい森の一員になるのです。
クルミやドングリは、リスが地中や落ち葉の下に隠してくれることを分かっているようで、
リスに認識してもらえるよう、たくさん実をつけ、目立った姿で結実し、
おいしそうな匂いを放っているようです。

さて、うちの庭には、明らかに私たちが植えた植物ではないものが、
いつの間にか芽を吹き、成長してきます。
残念ながら、我家にリスは来ていないと思いますので、
風で運ばれた種子や、鳥の糞に混じっていた種子などが芽を出したと思われます。
画像はそういった植物です。
 
イメージ 1
 
上段、左端は高さ10cmほどのシマトネリコ
これは3mほど離れたところにある我家のシマトネリコから、
何らかの形で発芽したものと思われます。
これは、我家のホープで、大きく育ってほしいと思っています。

真中が、ツバキやサザンカの仲間だと思われます。
軒下のコンクリートの溝に、ホームセンターで買った黒い石を置いておいたら、
どういう経路なのか分かりませんが、その石の間で発芽しました。
いっさい土のないところから、20cmくらいに育っていまして、
すごい生命力だと感心しています。

右端は、クリスマスローズの小さい葉が密生しているところです。
これも、1mはなれたところの親株の種がこぼれたものと思われます。
20本ほど、ビニールポットに移植して育てています。

下段左は、コリウス。この夏、唐突にお目見えしました。

中央は、カエデで、50cmくらいの高さで、
これも近くに種子がいっぱいできる親木がありまして、その子どもが成長しています。

右端は、これは高さ2m近くに急成長した、名前の分からない樹木(?)です。
落葉樹でしょうか、大きくなりすぎても困りますので、冬場に切り戻してみるつもりです。
 
あたりまえの話ですが、人が木を植えなくても、
鳥や動物がいて、適度に雨が降り太陽の光があれば、
木々は雑草のような生命力がありますので、自然に増えていくことになります。
人さえ地球にいなければ、地球は緑のままなのですが、
どうやら、人は少しでもその妨げにならないように、
暮らしていかなければならないことになってきました。