ＭＪＱ（モダン・ジャズ・クァルテット）は結成された。
オリジナルメンバーは、
ジョン・ルイス（ｐ）、ミルト・ジャクソン（viｂ)、
パーシー・ヒース（b）、ケニー・クラーク（ds）だったが、
２年後にドラムスがコニー・ケイに代った。
その後は不動のメンバーのまま１９７４年に解散したが、１９８１年に再結成された。
すでに、ミルト・ジャクソンは故人である。
「ジャンゴ」（1953－1955）は、オリジナルメンバーの名盤。
曲目リスト
1.ジャンゴ
2.ワン・ベース・ヒット
3.ラ・ロンド組曲
4.ザ・クイーンズ・ファンシー
5.デローネイのジレンマ
6.ニューヨークの秋
7.バット・ノット・フォー・ミー
8.ミラノ
アルバムタイトルの「ジャンゴ」。
ジョン・ルイスの端正なテーマの提示のあと、
ミルト・ジャクソンのヴィブラフォンが、爽やかに、しかし自由に演奏を繰り広げる。
ＭＪＱは、ミルトなしでは成り立たないないことが、冒頭の１分間で証明される。
しかし、ミルトの演奏は残りの３人の完璧なサポートの上にしか、成立し得ない。
《僕たちは食後のコーヒーを飲み、狭い台所に並んで食器を洗ってからテーブルに戻ると、
煙草に火を点けてＭ・Ｊ・Ｑのレコードを聴いた。》「風の歌を聴け」／ 村上春樹
村上春樹もお気に入りだったのだろう。
ＭＪＱの４人は、コンサート時は、常にブラックタイにタキシード姿であった。
彼らの音楽も、いつもそんな感じである。
聴き手は、好きなときに好きな格好で、楽しめる。
