横浜に嫁いだ職場の女子の結婚披露宴に、夫婦で出席することになった。
上京のついでに、ハレの気分を結婚式の前日から味わおうと、
「料理の鉄人」で知ったシェフのレストランを予約。
その鉄人が石鍋裕(いしなべ ゆたか)で、
レストランの名前が「クイーンアリス」であった。
早くから予約しなければ席が取れないだろうと、
披露宴の出席はがきを出すやいなや、レストランにも予約を入れた。
クイーンアリスに向かうべく西麻布の普通の住宅街を歩いていると、
女性から道を尋ねられた。
その方も行き先は私たちと同じだったようで、
レストランの玄関先でそのお方のお相手とも遭遇した、
お相手は残間里江子女史であった。
残間女史ご一行は、私たちの目の届かぬところへ案内されたが、
同じ空間で同じときを過ごしたことが、思い出でもある。
石鍋シェフと、彼の弟子の真中のレシピがふんだんに盛り込まれたのが、
この1冊「クイーン・アリスの永久保存レシピ」。
スープ、前菜、肉、魚介、パン、スイーツなど、フルコースのレシピが250種類、
フレンチもイタリアンも登場する。
共働きでなくなってから、私は厨房に立つことはほとんどなくなった。
仕事も幾分忙しくなり、休日はゴロゴロしていて、
子供たちと食卓を囲む回数が減ってきた、などの理由で、
腕を振るう機会が少なくなってきた。
今度の連休には、暇をもてあまして何かおっぱじめるかもしれない、
たぶん手元にこの永久レシピがあるはずである。