遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

クイーン・アリスの永久保存レシピ

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クイーン・アリスの永久保存レシピ  石鍋裕, 真中祥瑛 (著) (別冊家庭画報)


15年も前になろうか、

横浜に嫁いだ職場の女子の結婚披露宴に、夫婦で出席することになった。

上京のついでに、ハレの気分を結婚式の前日から味わおうと、

料理の鉄人」で知ったシェフのレストランを予約。


その鉄人が石鍋裕(いしなべ ゆたか)で、

レストランの名前が「クイーンアリス」であった。


早くから予約しなければ席が取れないだろうと、

披露宴の出席はがきを出すやいなや、レストランにも予約を入れた。



クイーンアリスに向かうべく西麻布の普通の住宅街を歩いていると、

女性から道を尋ねられた。

その方も行き先は私たちと同じだったようで、

レストランの玄関先でそのお方のお相手とも遭遇した、

お相手は残間里江子女史であった。

残間女史ご一行は、私たちの目の届かぬところへ案内されたが、

同じ空間で同じときを過ごしたことが、思い出でもある。


石鍋シェフと、彼の弟子の真中のレシピがふんだんに盛り込まれたのが、

この1冊「クイーン・アリスの永久保存レシピ」。

スープ、前菜、肉、魚介、パン、スイーツなど、フルコースのレシピが250種類、

フレンチもイタリアンも登場する。


共働きでなくなってから、私は厨房に立つことはほとんどなくなった。

仕事も幾分忙しくなり、休日はゴロゴロしていて、

子供たちと食卓を囲む回数が減ってきた、などの理由で、

腕を振るう機会が少なくなってきた。


今度の連休には、暇をもてあまして何かおっぱじめるかもしれない、

たぶん手元にこの永久レシピがあるはずである。