遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

人たらし/朝青龍

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大相撲の横綱審議委員会による夏場所のけいこ総見が29日、

東京・両国国技館で行われた。

昨年12月に心臓弁膜症の手術を受け、3月に退院、

7カ月ぶりにけいこ総見に復帰した内館牧子委員(60)に

朝青龍は握手を求め、耳元で快気を祝う言葉をささやいた。


「心配しましたよ。大丈夫ですか。元気になってよかった」

この光景に館内には温かい笑顔と拍手。

内館の隣で拍手喝さいを贈るのは、映画監督の山田洋次委員。


内館牧子朝青龍への言動は、いつも実に手厳しい、

横綱の品格に欠けると、マナーの点でいつも容赦のない批判を繰り返していた。


けいこを終えた朝青龍は、その天敵に笑顔で近づいていった。

私はこの光景に胸が熱くなった。


内館いわく「久しぶりの天敵朝青龍。思わず握手しちゃった。秀吉のような『人たらし』だから…」

「人たらし」か、いい褒め言葉である。

やるなあ朝青龍