東京・両国国技館で行われた。
昨年12月に心臓弁膜症の手術を受け、3月に退院、
7カ月ぶりにけいこ総見に復帰した内館牧子委員(60)に
朝青龍は握手を求め、耳元で快気を祝う言葉をささやいた。
「心配しましたよ。大丈夫ですか。元気になってよかった」
この光景に館内には温かい笑顔と拍手。
内館の隣で拍手喝さいを贈るのは、映画監督の山田洋次委員。
横綱の品格に欠けると、マナーの点でいつも容赦のない批判を繰り返していた。
けいこを終えた朝青龍は、その天敵に笑顔で近づいていった。
私はこの光景に胸が熱くなった。
内館いわく「久しぶりの天敵朝青龍。思わず握手しちゃった。秀吉のような『人たらし』だから…」
「人たらし」か、いい褒め言葉である。