遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

チボリコンサート/ステファン・グラッペリ

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Tivoli Gardens, Copenhagen, Denmark


曲目リスト
1. It's Only a Paper Moon
2. Time After Time
3. Let's Fall in Love
4. Crazy Rhythm
5. How Deep Is the Ocean?
6. I'll Remember April
7. I Can't Get Started
8. I Get a Kick Out of You



東大寺のお水取りが終わり、大陸から黄砂が飛来して、

今日の近畿は汗ばむような陽気、まさに春。


春にぴったりのジャズマンが、ステファン・グラッペリ

ご覧の風貌と、奏でる楽器バイオリンが、

まさに春の雰囲気を運んでくれる。

フランス人のグラッペリは、1930年代からジャンゴ・ラインハルトと、

伝説のコンボを組んでいた人物。


お時間が許せば、You Tubeで古いラインハルトの演奏をお聴き願いたい、

素晴らしいクラシカルなジャズ演奏を目にでき、

若きグラッペリのバイオリンも楽しめる。


私は、ジャズを聴き始めたころ、

ジャズ喫茶で、グラッペリのバイオリンを聴いて心底驚いた。

バイオリンとジャズという組み合わせが不協なく成立することに感動した。



このアルバムは、グラッペリが70歳を越えたころの、

1979年の録音で、コペンハーゲンチボリ公園でのライブ演奏である。


年齢をまったく感じさせないグラッペリのバイオリンから、

春の花畑の蝶のような、自在なるインプロヴィゼーション(即興演奏)を楽しめる。

このコンボはバイオリンとジョー・パスのギターとニールス・ペデルセンのベースという、

フランス、アメリカ、デンマークの弦楽器奏者の組み合わせ。


単調な3台の弦楽器の組み合わせからは想像を絶する、

気品のある楽しいスリリングなライブ演奏の記録である。