年老いて、私も検査入院を強いられる身体になり、
ちょうどその入院中にオバマ新大統領が誕生し、
筑紫哲也が鬼籍に入ってしまった。
筑紫哲也の「日曜夕刊!こちらデスク」は、
欠かさず観ていた記憶がある。
30年も前、若い私が日曜日の夕方に家でTVを観ていたのか、
今となってはよく覚えていないが、
在宅時は必ず見ていた番組だった。
朝日の新聞記者たちが世相を語るというだけの単純な番組だったが、
彼らの自由な発言が実に新鮮な印象であり、
その中央に居た男前の筑紫という記者に、
若い私はシンパシーを覚えたのであった。
その後も私の考えはぶれていない。
決して言葉を荒げずに、上品で紳士然と微笑んでいて、
核となる考えを曲げずに歩んできたジャーナリストに、
哀悼の意を表したい。
早く逝き過ぎですよ、合掌。