遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

亡き王女のためのパヴァーヌ/サイトウキネンオーケストラ

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私はこの週末には信州にいるはずだが、

1週間遅かった。


だから、サイトウキネン・フェスティバル、

松本からの生中継をTV鑑賞。



プログラムは以下のとおり、

全面、フランス色のプログラムである。

指揮は小澤征爾


曲目/
・亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル
・瞬間の神秘 (アンリ・ディティユー)
・LE TEMPS L'HORLOGE (アンリ・ディティユー) 世界初演
幻想交響曲 作品14 (ベルリオーズ


日ごろはソリストとして活躍している人たちを編成しての、

季節限定の桐朋ブランドオーケストラ。


小澤征爾のオーケストラをまとめ上げる力もさることながら、

日本人の特性で、ソロプレーヤーがすぐ一丸になれるところが素晴らしい。

ことにこの桐朋ブランドオーケストラの、

パイプオルガンのような統一感と広がりのある音には、

毎度感嘆。(生で聴いたこともないのに断言!)

メンバー一人一人が、オルガンのパイプの1本に成りすます、

それも一本一本が黄金のパイプ。



フランス人ならこうはいかない。


私の大好きなベルリオーズの「幻想交響曲」、

そして、とろけるような「亡き王女のためのパヴァーヌ」に、

心を洗われる。