遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

彷徨/小椋佳

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 彷徨   小椋佳 



曲目リスト
1. しおさいの詩
2. 春の雨はやさしいはずなのに
3. 雨が降り時が流れて
4. 木戸をあけて~家出をする少年がその母親に捧げる歌
5. 小さな街のプラタナス
6. 六月の雨
7. この汽車は
8. 白い浜辺に
9. あの人がいってしまう
10. 少しは私に愛を下さい
11. あいつが死んだ
12. 屋根のない車
13. この空の青さは
14. さらば青春


昨夜、TVにて「小椋佳・63歳のメッセージ」鑑賞。


私と小椋佳の歌との出会いは、

毎日放送ラジオの「チャチャヤング」という番組であった。

DJの谷村新司が、何かのコーナーのバックミュージックで、

毎週「さらば青春」を流していた。


どんなジャンルにも属さない、ノスタルジックな響きのある、

いい歌で、毎週聞いていても、いい歌だと思っていた。


TVに出ない歌手であったが、1976年のNHKホールで、

当時のヒット曲をすべて歌ったコンサートを、当時TVで見学。

新鮮な素晴らしいコンサートであった。

そのコンサートの「さらば青春」の場面を、

昨夜のTVでも放映していた、なぜか胸が熱くなる。



「彷徨」(さまよい)は、小椋佳の3枚目のオリジナルアルバムである。

1972年に日本ポリドールというレコード会社から発売。

このアルバムは、232週間にわたってベスト100入りし、

ビートルズの「レット・イット・ビー」、「アビイ・ロード」に次ぐ

オリコンLPチャート史上歴代3位のロング・セラーとなったようである。


当時、レコード店でバイト中の私は、そのロング・セラー現象を目撃している。

このアルバムと井上陽水の「氷の世界」は、

確かに長期のわたっての売れ筋アルバムであった。

当時の私はジャズを中心にレコードを購入していたので、

この両アルバムは持っていなかった。(今も)


夢芝居(梅沢富美男)、愛燦燦(美空ひばり)、

泣かせて(研ナオコ)、山河(五木ひろし)など、

他の歌手にも作品を提供している。


「愛燦燦」だけは甲乙付けがたいけれど、

小椋佳も歌唱するこれらの歌は、オリジナルな歌手よりずーっと私はいいと思う。


昨夜「山河」(曲は堀内孝雄)というのをはじめて聴いたが、

曲も歌もよかったけれど、画面下に流れる歌詞に感動してしまった。



ほかに、「しおさいの詩」「木戸をあけて」「この汽車は」

「白い一日」「大いなる旅路」、などが私のお気に入りである。