遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

THE BEST PENNY LANE/吉田拓郎

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 THE BEST PENNY LANE 吉田拓郎   


曲目リスト
ディスク:1
1. 今日までそして明日から
2. どうしてこんなに悲しいんだろう
3. 旅の宿
4. 我が良き友よ
5. 言葉
6. 元気です
7. 人間なんて
8. イメージの詩(うた)
9. 青春の詩(うた)
10. せんこう花火
11. マークII
12. おきざりにした悲しみは
13. ビートルズが教えてくれた
14. 地下鉄にのって
15. 春だったね
16. 人生を語らず
17. 外は白い雪の夜
18. ともだち
19. あヽ青春

ディスク:2
1. 明日(あす)に向って走れ
2. 流星
3. 大阪行きは何番ホーム
4. 全部だきしめて~tropical
5. 吉田町の唄
6. 祭りのあと
7. 結婚しようよ
8. シンシア
9. 襟裳岬
10. 落陽
11. 唇をかみしめて
12. たどり着いたらいつも雨降り
13. アジアの片隅で
14. 心の破片(かけら)
15. 永遠の嘘をついてくれ
16. 僕の人生の今は何章目ぐらいだろう


私の大好きな「蒼い夏」「金曜日の朝」「加川良の手紙」「春の風が吹いていたら」は

収録されていないが、

「どうしてこんなに悲しいんだろう」はオリジナルではなく再録音バージョンでがっかりしたが、

このCDが拓郎のベストに近いといってもいいであろう。


「旅の宿」はLP「元気です」に収録されていた、

ギター1本弾き語りバージョンの方であるのも嬉しい。


今宵は、つまごいの拓郎コンサートを、

私は自宅で生放送をTVで鑑賞、会場は私世代の観客でうめつくされていた。

中島みゆきが飛び入りゲスト!



40年前、ラジオの加川良がDJをつとめる番組にて、

拓郎なるシンガーを知る。


その後彼の写真を偶然見て、

あまりにも抱いていた顔のイメージとの違いに、心底驚いた。

加川良高田渡系の顔とはまったく違ったのである。

あの野太い声で、破壊的な歌唱力で、この顔かい?!  という印象であった。


今日のコンサートは良かった、

なぜか娘二人もしっかり見ていた。

このアルバムで父親に拓郎節を刷り込まれているし、

KinKi Kidsの番組でレギュラーだったこともあり、さもありなん。


60歳にして病気から快復して、小田和正ほどステージで走れはしないが、

ますますお盛んというか、お達者で、でも超マイルドになって何よりであった。


私と同世代の観客は、少しお疲れだったようだが、

今日のステージは、誰よりも拓郎自身がいちばん楽しんでいると見受けた。


ビートルズが教えてくれた」のあのツインギターの調べは大好き、

「落陽」をみんなでシングアウトするのもいいけれど、

私の拓郎ベストワンは「人生を語らず」。


♪越えてゆけそこを 越えてゆけそれを

 今はまだ人生を 人生を語らず


拓郎の歌唱も、アレンジもバックの演奏も、素晴らしいの一語に尽きる。