内館牧子(脚本家・横綱審議委員)が、仲間で香港旅行に出かけたときのおはなし。
英語が出来ないのに出来ると勘違いしている同行のおじさんのお話。
お風呂にシャンプーがなかったらしく、
おじさんフロントに電話をかけてシャンプーを催促した。
「アイ アム ノット シャンプー」
フロント係「お客さんが、俺はシャンプーやない、って言うてはりますけど」
マネージャー「あたりまえやん、どこのやつや。どうせ日本からの客やろー」
などという会話が交わされたかどうかは分からないが、
そりゃあんたは確かにシャンプーやないわなー
と突っ込みたくなるような英語。
でもそれでもきちんと部屋にシャンプーが届けられたのが、これまたすごい。
この偉いホテルがペニンシュラ
さすがは香港を代表するホテル、ザ・ペニンシュラ。
で、そのおじさん一人で香港をウロウロするらしいのだが、
自分の宿泊ホテルの名が覚えられないらしい。
だからいつまでたってもホテルに帰ってこれなかったらしい。
タクシードライバー「お客さんどこまで行きますか?」
おじさん「うーんと、 ペニス・ブラ 」
そらあかんわ、帰ってこれないわ、
と言うより別次元で問題ありやわ。
おじさん、珍道中で自分の英語力のなさに気付けばいいのだけど、
一向に物怖じしない様子。
ホテルのレストランで、一行がそろって食事。
でも、なかなかパンが出てこない、
そこでおじさん、ひとはだ脱ごうと大声で言ってくれました
「 ウィ アー オール ノー・パン 」
嘘みたいだがホントの話だと牧子さんは書いている。
こういうの楽しいなぁ、ペニンシュラに行きたい。