遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

クリスマスの拓郎と小田和正

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25日に放送があった音楽番組「クリスマスの約束」。いつのまにかクリスマスの定番になってしまった、小田和正の「作・演出・主演」のような音楽番組の今年のメインゲストは吉田拓郎だった。
 
実に長い間、音楽シーンを席巻してきた拓郎と小田だが、並んで歌うのは初めてだという。当日の観客は、応募抽選で会場にやって来た人たち。コンサートのゲストはサプライズなのだが、冒頭「70年代のカリスマ」と紹介されたゲストを、観客たちは誰を想起したのだろう。「吉田拓郎」と紹介されて会場は上気してどよめいた。
 
落陽
リンゴ
今日までそして明日から
人生を語らず
 
この4曲のデュオが放送された。私の大好物の4曲、いい選曲である。

遠い昔に行った、「10年目のギター」という、拓郎と西岡たかしと小室等のコンサートツアーを思い出した。
ネット検索してみると、ありがたいことに素晴らしいことに、そのデータがあった。
 
10年目のギター  小室等・西岡たかし・吉田拓郎  1979年12月21日(金)    京都会館 
プログラム
1. 風に吹かれて
(小室等)おいでよ僕のベッドに/守らずにはいられない/寒い冬/砂漠
(西岡たかし)明日/英雄"風"/貝殻節/かくれましょう
2. 都道府県
3. 落陽
4. ワルツ
5. リンゴ
(小室等)長い夢
(西岡たかし)青春の足跡
6. 外は白い雪の夜
7. 教訓1
 (小室等)雨が空から降れば
(西岡たかし)うろこ雲の絵
8. 遠い世界に
9. 風に吹かれて
 
34年前のコンサートでも、拓郎はギター1本で「落陽」と「リンゴ」を歌っていたのだった。
2013年の「クリスマスの約束」での拓郎は、さすがに往年の迫力はなくなったものの、貫禄と余裕のある歌唱であった。良いクリスマスプレゼントをもらった気分であった。