ワンサカ娘/小林亜星
「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」でおなじみの稀代の名演出家、
「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」といえば、
向田も、1981年に航空機事故ですでに亡くなられている。
この方は、今も相変わらずお元気である。
この1961年のレナウンのCMソング「ワンサカ娘」を作詞作曲したのが、
当時まだ29歳の、無名作曲家、小林亜星であった。
私は、この曲を聴くと、シルヴィ・バルタンを思い出すが、
初期の頃の歌い手は変遷した。
当時、我が国では、
春はドライブウエイに来た。
「山や里」に来たのは、その前のことであった。
因みに、夏はプールサイドに、秋はテニスコートに、冬はロープウエイに、
やってきた。
当時は、いいコマーシャルソングが、提供会社を育て、商品を育てた。
そして、表現者や創造者として世に出ようとする若者たちを育てた。
貫太郎を演じる前の、まだ丸刈り頭でない頃の亜星を、
私は何かで何度か見たことがあった。
「ワンサカ娘」やブリジストンの「どこまでも行こう」や
「サントリー・オールド」のCMソングの作り手としての、
私の勝手なまだ見ぬ亜星のイメージと実物は、かなり違った。
そんなイメージのギャップは、
小林亜星が、男なのか女なのかも判らなかったのだから無理もない。
水森亜土に名前の字面が似ていなくもないし・・・。
小林の作る歌のオシャレなセンスの良さは、右に出るものはないであろう。
誰もが歌える旋律なのに、誰も真似できない旋律の素晴らしさが、イイ。
見かけと同じく、「悠」とした大きな歌ばかりである。
その作品群は以下のとおりである。